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アラカルト京扇子の現状連日の真夏日。仕事柄、学生の行動観察をしていると、手にはスマホと小型ファンを持つ人が多い。でも、昨日は1人だけ扇子を持っている女子がいて、ちょっと嬉しかったり。暑くてもすぐにエアコンをつけず、まずは扇子と扇風機で凌ぐようにし、暑さに負けない体をつくるように努めています(無理はしないけど)。写真の扇子は山科で作られたもの。京都ではまだ沢山扇子が作られていると思われがちですが、京都で販売されている扇子の95%が中国産なのです。かつて量産化を進めたため中国に技術が流出してしまい、このような結果に。京扇子組合が制作したものは全体の5%にすぎません(「京」マークのタグが付いています)。また、それらをきちんと扱っているお店は現在5軒しかありません。扇子が祖神を意味することや京都製はフルメンテナンスできることも今の人はほとんど知りません。日本人に日本の文化を気づかせる何かができればと思っています。ちなみに、扇子に描かれているカワセミは、「狙った獲物はすべて獲ることから、目標が達成したり望みが叶うという縁起のよい鳥」としてモチーフの1つとして採用されています。
│-│-│2024/07/21(日) 08:36│
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