アラカルト

世の中の悲しみや苦しみを聞く

連日五輪で盛り上がっていますが、男子体操やスケードボードで大逆転がありました。苦しくても最後の最後まであきらめないという意識が伝わってきた演技だったと思います。◆月曜日の話になりますが、茶の湯体験の後、現在MIHOミュージアムで開催中の特別展「奈良大和路のみほとけ 〜令和古寺巡礼〜」を鑑賞しました。特に良かったのが薬師寺・東院堂の国宝聖観音立像です(写真左側の像)。この仏さまは、世の中の悲しみや苦しみを聞いて下さるとされています。昔から好きで薬師寺に行った際は必ず拝観していましたが、普段は遠くから正面を拝むだけでした。まぁ、仏様は本来は薄暗い中でなんとなく見えるくらいがいいのでしょうが、生まれて初めて全身、しかも後背がない状態で鑑賞できたのが有り難かったです。1300年程前にこれだけの金銅仏を作れたという驚き、そしてそれが今日まで伝わっているという奇跡に感動しました。人類は、AI活用という未知の領域に入りつつありますが、そういう時代だからこそ「良いものを長く使う」という基本を忘れないようにしたいと改めて思いました。◆お茶会では、石清水と州浜という和菓子を頂きました。両方とも自然がモチーフです。お菓子にも文化がある日本はほんまに深いです。日々勉強。

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│-│-│2024/07/31(水) 09:31

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