アラカルト

夏休みに読む「日ユ同祖論」

台風は予想以上にゆっくりとしかも日本列島を縦断する感じのようですね。最大限の警戒をしたいと思います。◆この夏休みには、「日ユ同祖論」に関する本を読んでみました。だいぶ前に東京の丸善で購入して棚に置いてあったもの。日ユ同祖論とは、日本人とユダヤ人は同じ祖先を持っているという仮説です。約2700年前にアッシリア人に追放されたユダヤ人の一部が日本人の祖先であるということから、そうした説があります。「同祖」というより、私は「同化」であると考えています。否定論も含めていろんな説はあろうかと思いますが、個人的には忌部氏・秦氏・物部氏・賀茂氏はその系統と推測しています。タイトルだけで買ったのですが、かなりとんでも的な本でいい加減な論考のオンパレードではありますが、ユダヤ人の歴史については大いに学ぶことがありました。著者は民間人で、かつてはユダヤ人の会社に勤め彼らと多く交流していた背景があり、自力で本書をまとめたようなので変な感じの本に仕上がっています。記載の中で最も印象的だったのが、中国でいう「大秦国」というのは「ペルシャ帝国」ではなく、その属国であった「バクトリア王国」のことという記載です。秦氏と関わるとされる弓月国というのはカザフスタンですから、その丁度北側に位置します。もう少し中東の歴史を勉強したくなりました。結局、巡り巡って「大秦寺(京都の広隆寺)」や「太秦(うずまさ)」の地名とも関わるように感じています。日本や京都の歴史は深いです。

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│-│-│2024/08/28(水) 09:34

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