アラカルト

民俗(民具)学の意味と未来

内閣の顔ぶれが決まってきました。「株価大幅下落」や「おきて破り解散」などすでにいろいろありますが、女性が少ない点が気になります。それに、今朝の日経社説では大いに岸田さんを持ち上げる文章となっていて、宗教・利権・物価の話は全く触れていなくてなさけない。期待はしませんが、希望は捨てないようにしたいと思います。◆一方で、日経の文化欄の方は面白い。以前山下真奈良知事による収蔵品廃棄発言があり、それを受けて「民俗学の意義」を問うような記事を作られています(詳細は記事を参照のこと)。社会的に議論する場が最近なかった感じでとても良いと思います。博物館は単なる保存の場ではないのですが、「収蔵品の社会的な意義」をどこまで問うてこられていたのかは熟考する必要があります。今日の記事では「アート」や「記憶」などのキーワードが出ていましたが、私はそれでは弱いと思っています。民具などは「SDGs」と結びつけて議論・活用すべきと考えていて、昔は何もないところから自然と共生しあれだけのものを創造してきたルーティンがあったからこそ、日本文化はこれほど長く続いてきたのだと思っています。今はその価値が分からなくなっている時代なので、それらを少しでも分かりやすい形で表に出すのが自分の仕事と思っています。時間はかかりますが、ゆっくりできることをしていきます。一方で、現代の生活道具というものも、どう精緻化し資料化するのかも考えていく必要があるでしょう。

1.JPG
│-│-│2024/10/01(火) 08:08

page top