アラカルト

「やらまいか」の精神をどう育てるか

昨日はFD研修で生成AIの利用に関する話がありましたが、まだ「やってみた」レベルで、効果的な利用まではほど遠い。むしろ使うことの課題の方が多く、AIは人の「考える力」を奪う凶器ともなります。自分の教育スタイルでは今の所関係がないし、使いたい人は使えば良い。新しい技術を否定するわではないですし、将来的に有用なプログラムは義務化されていくでしょう。手間はかかり非効率かもしれませんが、そのうちAIを使わないこと自体が「価値」になるのではないかと考えていて、その可能性こそ追求したいと思っています。私、天邪鬼なので。◆とこで昨年末の話になりますが、スズキの鈴木修相談役が12月25日に逝去されました(享年94)。心よりご冥福をお祈り申し上げます。うちの父と同じ生まれ年で、戦後の自動車産業をリードする企業にまで育てた人です。彼は創業家の娘婿として妬み受けたり挫折を経験したりしますが、何度も課題解決を行い会社を維持・拡大してきた歴史があります。他のメーカーがインドを見捨てる中、スズキだけが献身的に協力し改革をもたらしました。私はスズキのクルマや歴史と関わりが深く、とても彼の影響を受けました。写真の本は今でも経営・人生バイブルとして大切に保管しています。本社のある浜松地域では「やらまいか」という言葉があり、これは「やってやろうじゃないか」という意味で、大きな困難が立ちはだかったとき、「その時こそ人の真価が問われる」と書かれています。AI時代だからこそ「やらまいか」精神をどう育てるかが大切かなと思っています。

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│-│-│2025/01/09(木) 10:02

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