アラカルト

共存の精神

今度はシリアとイスラエルとの戦争が始まりました。トランプさんは選挙時に「就任初日に戦争止める」と豪語してましたよね。いつも思いますが、武器を開発するのではなく武器を無力化する技術開発が今こそ必要なのではないでしょうか。◆写真の本は、以前うちの学部長をされていた池上淳先生を経由して頂いたものです。山根幸三さんの『フリーメイソンと日本』(2022、自費出版)です。なかなか読めずにいたんですが、この度しっかり読ませて頂きました。山根さんは、本名を外山晴一さんといい、新潟のロータリークラブに関わるようになってからフリーメイソンに関心をもたれたとのことです。秘密結社ということもあり、少ない文献をもとにとくに近代日本の歴史とフリーメイソン(とくにグラバーは有名)との関係を丹念に整理されています。気になったのは、多くのお雇い外国人として来られた方々の知識や技術を吸収するものの、その共存精神までは身につけられなかった点です。日本という国が滅びるかも知れないという当時の社会状況が、それを許さなかったのかも知れません。なぜこの本が私のところに届いたのかはよく分かりませんが、そもそそフリーメイソンとは「自由(フリー)」な「石工(メイソン)」が語源です。つまり、古代フリーメイソンは、国王や権力者から自由な立場の技能集団だった組織が起源とのことです。ですので、日本における最初のフリーメイソンとの出会いは石工つまり安土城を築城した「穴太衆(あのうしゅう)」であった可能性が高いわけです。やることが多くて戦国研究はほとんどできていませんが、穴太衆に関する情報収集はやっていきたいと思います。◆今日は父の日。来月お墓参りに行ければと思います。

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│-│-│2025/06/15(日) 12:08

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