アラカルト

作品に込められた意図

映画「国宝」の勢いが止まりません。興行収入170億円を突破し、これまで邦画実写歴代1位だった「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」(173.5億円)に迫ります。確かに、もう一回映画館で観たいかも。◆先週の金曜ロードショーで放送された「おおかみこどもの雨と雪」を録画で鑑賞しました(画像は公式HPより)。「竜とそばかすの姫」の細田守監督が2012年に制作したものです。何の基本情報もなく観始めたら、設定が奇抜でしかも序盤で主人公の夫が亡くなるので、あまり気持ちの良くないまま展開が続きます。また、子どもも本人も死にかける場面があり、安心して鑑賞できない作品でした。ただ、この作品に込められた「生まれながらの境遇」「人に言えない悩み」「社会的差別・孤立」「田舎暮らし」「子育て」「子どもの成長」「近所づきあい・共助」「親離れ、子離れ」といったコンセプトは、後からじわじわ来ます。少し経ってからまた観るとまた印象が変わる(それぞれの立場が良くわかってくる)ような作品だと思いました。

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│-│-│2025/11/12(水) 09:57

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