アラカルト

偽書としての『古事記』『日本書紀』

祇園祭の先祭りが終わりましたが、日中の最高気温が38度だったそうです。ちょっと暑すぎですね。◆昨日、国会で改正皇室典範が可決、成立しました。政治的な思惑も加わってか、国を二分する議論が高まる中で消化不良な点が多々残った結果だったと思います。そもそも「天皇とは何か」という歴史教育や研究がまだまだ途上だと思います。まず、今の学術界において神武天皇は伝説上の人物と認識される場合が多いのは大きな疑問点ですし、それ以前に人々を治めていた人がいなかったのかどうか。それに、2600年という時代設定も無理矢理引き延ばした意図がみられ、神武天皇が実在したとしたら恐らく今から約2000年前と考えています。一般的に『古事記』『日本書紀』が正史とされていますが、もっと科学的に分析されるべきでしょう。一方で、日本には「偽書」と呼ばれる書物が山のようにあります。膨大な量なのでまだ部分的にしか検証していませんが、全てを「偽物」と判断してよいのかという疑問を常に持っています。『古事記』『日本書紀』にしてもあり得ない話がいくつもあるわけで、その部分については「偽書」でありプロパガンダ的部分を有しているといえます。つまり、全体を総括評価するのではなく、部分部分で「正文」と「偽文」を丁寧に見極めていく作業が必要なのではないかと考えます。さらには、日本各地に残る「古代伝承」についても、成立した背景から「正承」と「偽承」を整理する研究が求められます。たとえば、アマテラスやスサノオなど、一般的には天上神のようなイメージがつきまといますが、個人的には実在した人物であるという仮説のもと、論考を続けています。また、古代の統治者というのは、武力ではなく、卑弥呼ではないですが霊的な力を有していたと考えています。東北のイタコや沖縄のノロに代表されるように、そうした力のある人は「女性」に多く、かつて民俗学者の柳田國男先生は『妹(いも)の力』として研究されています。ともかく、『古事記』『日本書紀』が編纂されるときには『帝紀』や『旧辞』という歴史書が存在したわけですが、恐らく存在すると不都合なので焚書されてしまったのだと考えられます。大変悔やまれます。本当の日本史を知りたいものです。

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│-│-│2026/07/18(土) 09:27

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