アラカルト

床を飾る 〜山岡鉄舟さんとつながる〜

日本経済新聞・文化欄に昨日から「稼ぐ美術館の盲点」として連載がされています。非常に大切なことです。私は文化あっての経済でないとそのうち滅びると思っています。◆今の家を買って3年半。茶室の床の間をどうしようか悩み続けましたが、ようやく軸をかけることができました。山岡鉄舟さん(やまおかてっしゅう、1836-1888年、幕末の幕臣、明治期の官僚、剣・禅・書の達人、一刀正伝無刀流(無刀流)の開祖、「幕末の三舟」のひとり)の書です。私は彼に強い影響を受けており、ぜひとも本物を手に入れたいと思っていました。鉄舟さんは頼まれれば断らずに書を書き、生涯に100万枚の書を残したと伝わります。それでお金をもらうことがあっても使わず、貧しい人に施していました。あんぱん好きで、木村屋の看板も彼が書いたというのはその筋では有名な話。太く力強い、気迫に満ちた文字が特徴で、かなり丸まった形をしているので、ほとんど読むことができません。写真の書は、中国宋代の歌人である張紹文(ちょう・しょうぶん)さんの『江湖後集』からの漢詩です。

「主靜觀心妙 耽奇發興長」

 静を主(つかさど)りて心を観ずるの妙
 奇に耽(ふけ)りて興を発するの長(ちょう)

 心を静めて我が内なる精神(心)を見つめると、
 自然の奥深い妙味や珍しい趣に深く引き込まれ、
 詩情や感興がいつまでも長く湧き起こってくる。

という意味だそうです。森の中で心静かに自分自身を見つめ、自然の晴らしさに深く魅了され、そこから新たな感情や発想が長く湧き出てくる境地に1ミリでも近づきたい思いで掛けました。本当はお華も生けるべきなのですが、当面はこの状態でいきます。

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│-│-│2026/09/16(水) 09:09

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