アラカルト

「生きる力」をどう醸成するのか

オープンAI・アンソロピックのAIに続き、グーグルのAIも暴走して企業のシステムに不正侵入したという。核開発と同じく、人類は新たな脅威を生み出してしまった後始末をどうするのか、そこにこそ本当の知見が必要だと考えます。◆最近読んだ本で衝撃だったのが山中千枝子さんの『ネット依存と向き合って』(明石書店、2026)です。生々しい個別事例が沢山掲載されており、とくに驚いたのは、スマホが小学生だけでなく幼稚園や保育園にまで蔓延しているということです。また、そのことに疑問をもたない親や先生についても書かれており、自己価値の醸成や対人関係等において大きな禍根を残すことになると感じました。一方で、田畑栄一さんの『不登校を生まない学校をつくろう』(教育開発研究所、2026)のように、不登校児童の学習環境を充実させるという方向から、学校そのものを変えなければいけないという考えの本がいくつか出始めています。そりゃそうです。子どもは先生やクラスを選ぶことができず、合わない子はずっと我慢しなければなりません。ちょっとしたすれ違いやいたずらで学校に行けなくなり、ネットの中から出られない子も多いのではないでしょうか。また、伊豆大島の教諭が教え子と民家に侵入した事件がありましたが、教員不足の中でその質の問題がこれから出てくるように感じます。私は滋賀県で不登校児童の文化芸術支援の協力をささやかながらさせていただいていますが、年々増える一方です。これからAIも社会インフラかしていくことが予想される中で、子ども達をどう守っていくのか真剣な議論や実践が必要だと思います。ちなみに、うちのゼミ生の中にもネット依存している学生がおり、「ネット依存から脱却する方法」を卒業論文で実験検証させています。私は天邪鬼なので、スマホ・AIを使わない生き方を真剣に模索・実践しています。もともとテクノストレスがあるのが大きいのですが、スマホ・AIに依存しないことが学習指導要領における「生きる力」に繋がると確信しています。新技術を否定しているわけでもなく、使い方の問題だと思っています。

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│-│-│2026/09/20(日) 10:18

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