アラカルト

佐久奈度神社

いよいよジメジメシーズン到来ですね…汗が!久しぶりの何もない日曜日。午前中はボーッとしていましたが、午後は先日の宇治からの続きを探求しました。先日は宇治で橋姫の映像をみてから、呼ばれるように橋姫神社へ。橋姫は今では妖怪になっていますが、もともとは瀬織津姫という女神でした。本来、写真にあります宇治橋の「三の間」と呼ばれるでっぱりに祀られていましたが、今は西側の変なところにひっそりとお社があります。で、そこの古びた解説文に驚きました。なんと、もともとはもっと上流の桜谷というところから移したとの記載がありました。調べたら、大津市の大石というところにある「佐久奈度神社」のようです。「サクラダニ」と「サクナド」は音がにていますね。以前から瀬織津姫は記紀には記述がなく、大祓詞に出てくる神ということは知っていましたが、実はこの佐久奈度神社は大祓詞が誕生した地だったのです!灯台下暗しとはこういうことですね。ということで、今日は大石まで行ってきました。瀬織津姫は龍・蛇・滝・河・川・水・織物・月などを司る神と考えられていますが、記紀が成立するころには何らかの政策によって隠された神になったようです。主に弁天などに置き換えられたと考えられており、現在その名を見ることはほとんどありませんが、さすがにここでは祭神の名として残されていました。瀬田川もこの地で大きく折れ曲がり流れが急になっています。つまり、瀬が織(折)れる場所に祀られ、禊ぎの地とされます。地域の名となる大石(おおいし)は御伊勢(おいせ)が訛ったものとされています。つまり、かつて伊勢に参拝する前に日常の穢れ(気枯れ)をここで浄化(再生・リセット)したと考えられます。それほど重要なところでも、今は知る人ぞ知る場所であり、祭神名はあっても手持ちの地図には神社名すら記載がありませんでした。恐らく、熊野の那智大滝にも瀬織津姫は祀られていたと考えられます。現在はそれが飛龍となり、近くの弁天島にその名残があるのでしょう。実際、私のカバー写真に使っている富士・白糸の滝を祀る神社は熊野神社で、その祭神は瀬織津姫です。ここははっきり祭神名が残っていました。宇治橋から大石(桜谷)が繋がりましたが、実はその先があります。それはまたいつか調査したいと思います。ところで、大石には和菓子で有名な叶匠壽庵が作った「寿長生の郷」という施設があります。地図にあったので、行き当たりばったりでちょっと覗いてみたらあらびっくり。ものすごい植物・お菓子のテーマパークでした。この時期は千本もある梅の木の白梅がぎっしりできていました☆今月16日から梅狩りができるようです。今日はちょっと遅めの昼食にそこの近江伊吹そばいただきました。蕎麦の歯ごたえが独特で、また水菜がシャキシャキで美味しかったです☆

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│-│-│2016/06/13(月) 00:10

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