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アラカルト伊勢神宮の真実先日の熊野の続きです。つい2年ほど前には神社の祭神については複雑すぎてほとんど意識したことはありませんでしたが、熊野に関わることになって分かる範囲で調べていったところ、日々驚くことばかりでした。そういう視点で伊勢神宮をみていくといかに祭神が隠されているかがよく分かってきます。熊野の帰りに伊勢神宮に寄ってきましたが、時間もなかったのでおかげ横町には寄らず、内宮をいろいろ探検しました。主祭神の天照大神の横に荒祭宮があります。ここは荒御魂を祀りますが、もとは瀬織津姫が祀られていたと『倭姫命世記』にありますので、名前が隠されているのです。そのことは知っていましたが、伊勢神宮には実は饗土橋姫神社なるものがあります(写真2枚目)。宇治橋をかけるときに橋姫も祀られたのです。今はものすごくわかりにくいところにありますが、本来は3枚目の写真を見てもらうとわかるのですが、宇治橋の鳥居手前の松の木のところにあったとのこと。この宇治橋は京都の宇治橋を模したものですので、当然この祭神は瀬織津姫となりますが、その名前は隠されています。そして驚くべきことに、今回行って最初の祓いの場に瀧祭宮があるのを知り、当然これまで調べてきた祓いの神は瀬織津姫(あるいは祓戸の大神四神)ですから、ここも隠されていることになります。つまり、伊勢神宮には瀬織津姫に関わる宮が3つもあるのです。アマテラスを表に出すことで、都合の悪い神名(ニギハヤヒやセオリツヒメ等)を隠してしまっているということなのです。隠していても、その力にあやかるという構造があるのは面白いところです。この三つの宮(主本殿もそうですが)はともに高い塀に囲まれており、意図的にご神体全体を隠しているようにも見えてしまいます。とても寄りつきがたい雰囲気を醸し出しています。まぁ、こんなことを戦前にでも語ろうものなら牢屋に入れてしまわれるんでしょうねぇ。今の祭神を否定するつもりはありませんが、歴史的事実はそろそろ明らかにしておく必要はあるかと思います。このインターネット時代にもう隠しようがありませんし。ちなみに、伊勢でスサノオに関わるのは外宮となります。神倉神社=ニギハヤヒ=天照大神、熊野本宮=スサノオ=豊受大神、那智瀧=セオリツヒメ=荒祭宮の構図です。したがって、恐らく伊勢の本家が熊野だと考えられます。かつての天皇もそのことをよく知っていて、伊勢には行かずに熊野に行ったのではないかと想像するこの頃です。
│-│-│2016/08/13(土) 00:04│
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