アラカルト

花山稲荷神社

昨日の続きです。月読命がウケモチを殺したことについて、実は記紀にない記述がホツマツタエには書かれています。ウケモチとは保食神つまり宇迦之御魂大神のことで、伏見稲荷大社の主祭神です。ウケモチが居た場所は「花山(はなやま・はのやま)の里」と記されています。山科には「花山(かさん)」という地名があり、そこに花山稲荷神社があります。この神社は三条宗近が名刀・小狐丸を作ったところ、大石内蔵助が信仰した神社として知られ、私もそのことにばかり気がとられていましたが、ここの祭神も宇迦之御魂大神であり、さらに重要なことにここには宇迦之御魂大神の母親である神大市比売大神が祀られています。そのことから、伏見稲荷大社の「元宮」「母宮」「奥宮」とも考えられていたとのことですが、これまでいまいちそのことにピンとこず、胡散臭いなぁくらいにしか思っていませんでした。古来より山科は農業の盛んな地域であり、「稲荷」の名称が似合う場所です(今は住宅が多くなりましたが)。もしかしたら、月読命が訪ねたのは本当にこの辺りだったのかも知れませんし、かつては「はなやま」と訓読みで地名が読まれていたとも類推することができます。ちなみに、ホツマツタエの記述が本当なら、月読命の過ちを詫びに天照大神も花山に来て、当時先端だった農業技術を伝授され国中に広めたそう。渡来系の秦氏や荷田氏が関係しているものと思われます。また刀を作る鍛冶技術も渡来人からもたらされた可能性があり、古代をとても身近に感じます。11月に行われる火祭りはその名残なのかもしれません。今夜のスイーツはサーターアンダーギー。プレーンなこの味は飽きがこなくて毎日でも食べられます☆

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│-│-│2016/10/31(月) 23:15

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