安祥寺

とても穏やかな日曜日。今日は何もせず、気持ちのままに動きました。久しぶりに自転車に乗りたくなって、地域をうろうろ。だいぶ暖かくなって気持ちいいです。山科疏水沿いは景色が良く、もうすぐ桜の時期かと思うと嬉しくなります。この時期はメンテナンスの関係で水を止めてあるらしく、ほとんど流れていませんでした。疏水脇には安祥寺があります。京都の人でもほとんど入ったことのある人はいないでしょう。なぜなら事情があってずっと締め切っているから。ただ、ここは非常に由緒ある寺院なんです。848年、仁明天皇の女御であり、文徳天皇の母でもうある藤原順子の発願により、僧・恵運によって建てられました。ただ、応仁の乱によってかなり荒廃したようです。かつては醍醐寺のように上寺もあり、近年発掘調査等によってその状況がわかりつつあります。一度だけ見たことがありますが、 観音堂の十一面観音立像（重要文化財）はほんとに素晴らしい作品です。巨大な五智如来坐像（重要文化財）は現在京都国立博物館に寄託されたままです。リニューアルされる前の新館正面に展示されていましたが、維新館ができて収蔵庫に入れられてしまったようで、残念です。また、東寺の観智院にはこの寺にあった五大虚空蔵菩薩像（重要文化財）というとても素晴らしい仏像が安置されています。なぜ観智院にあるのかわかりませんが、この仏像は恵運が唐からもってきたものとされており、いつでも見ることができます。藤原順子さんは毘沙門堂の裏山の奥にひっそりと眠っていらっしゃるので、久しぶりにお参りをしてきました。私の夢の一つにこの安祥寺の再興があります。分散した仏像をもどし、いつかきっとこの扉をあけられる日を迎えたいといつも思っています。お昼は、先日学生が調査をした新三条通りに面したクリストファー・ロビンさんに。パスタランチを頂きました☆想像以上に本格的で美味しかったです。また、デザートはショーケースから３種類も選べるようになっていて、ワクワクします☆お皿のワンポイントスケッチもグットです☆店内は結構広いのですがほぼ満席で、女子学生がお誕生会をしていたのが印象的でした。あと、店内に置いてある雑誌のセレクトが私の研究室のとよく似ていたのにはビックリでした（笑）

│-│-│2017/03/12(日) 23:10│