アラカルト

言葉の重み

春の嵐が去り、本格的に暖かくなりそうです。寒いのは苦手なので嬉しい。このところ、地方創生担当大臣の山本幸三氏が発言した学芸員問題があり、またそれを擁護する政治家もいて言葉を失う。一掃どころか、近年の政策ですでに学芸員資格は「まず就職できない資格」と成り果てているのです。そうした中、貴重な報告書が送られてきました。須磨海浜水族園ボランティアの20周年記念誌です。以前、ボランティアフォーラムや指定管理者対策に少しお手伝いしたことがあり、覚えていてくれたのです。読み返してみたら、もう10年も前のことで、当時は死ぬ思いをして文化ボランティアの全国調査をしてた時期というのを思い出しました。その後、指定管理者が変わり、どうしているのか心配ではありましたが、こうして活動を続けられていることを知り、とても心強く思いました。18歳から87歳まで多様な年齢層の方が交流しているようです。文化施設においては、そこに働くスタッフのみならず、施設を支える市民スタッフが大勢おります。そうしたスタッフが学芸員と協力しながら、来場者サービスのみならず地域の文化力向上に貢献をしています。もちろん、行き届かないところは沢山あるとは思います。ただ、心ない政治家の一言で、学芸員だけでなく多くのスタッフが心を痛めているのは確かです。地域振興を本気で考えるなら、この機会に多様なスタッフを増やしていく政策を考えないと禍根だけが残るように思いました。そういう意味では、かつて文化庁長官を務めておられた心理学者の河合隼雄先生はほんとに素晴らしい方でした。日本で文化ボランティア政策を初めて手がけられ、私も賛同しながらできることはしました。一度お忙しい中、滋賀のミホミュージアムまで来られ、ご自身の眼できちんと視察をされ、スタッフに労いの言葉を丁寧にかけて下さいました。彼の言葉はほんとに暖かかった。一側面だけ見て批判する人とは大違いです。残念ながら10年ほど前にお亡くなりになりましたが、今でもお名刺を大切に保管しています。おやつの時間に、サインで見た「ロールケーキ」の文字が頭から離れず、思わず学内のカフェに。マスカルポーネクリームというチーズクリームのロールケーキ。初めて食べます。最近、生クリームがダメになったので、ちょっと勇気が入りましたが、フワフワしていてメチャメチャ美味しい!その後、腹痛も起きず、このクリームはOKだということが分かりました☆とりあえず挑戦してみるものです(笑)

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│-│-│2017/04/18(火) 22:25

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