アラカルト

鎮魂振魂の神

昨日はなんだか調子が悪いなぁと思っていたら、どうも軽い風邪をひいたようです。今日も一日身体がだるい感じでした。この週末は出張なので、無理しないように気を付けます。さて、また伊勢の話ですが、伊勢神宮に行く前に初めて猿田彦神社を訪れました。この神社には天宇受売命(アメノウズメノミコト)を祀る佐瑠女神社(さるめじんじゃ)がありました。猿田彦命は、滋賀県の?島とも深い関わりがあり、恐らく長寿だったのでしょう。天狗のような姿で描かれることもあることから、私は渡来系の血もひいている可能性があるのではと感じています。天宇受売命は天の岩戸の前で舞を行ったことで知られますが、ここに祀られているということは、猿田彦と結婚をしたのかもしれません。興味深いことに、この天宇受売命は芸能の祖神ということだけでなく、鎮魂の元祖としても祀られています。鎮魂すなわち御魂鎮め(みたましずめ)というのは、「高ぶる心を静め落ち着かせ、穏やかで素直な心の人である様にすること」で、先の祓いの儀式でも行われるわけです。それに加え、「振魂(ふりたま)」を行います。振魂とは、「眠っている力を呼び覚まし、活力あふれる若々しい活動の出来る人である様にすること」とあります。鎮魂はよく聞きますが、この振魂という行為については初めて知りました。少し調べてみますと、この振魂(「ふるたま」とも言うらしい)というのは、武道などにおいても魂を奮い立たせ、身体を活性化させる技として伝わっているようで、身体を小刻みに揺らしながら丹田に気を集める様子がフリー動画などで見ることができます。ヨガとはまた違った面白さがあります。個人的には、学生の眠っている力を呼び覚ますことができればと願うのですが…。あと神社の横に植えてあった招霊(おがたま)という木も気になりました。榊に似ていますが、葉の大きさは二回りくらい大きな感じでした。

R0111266.JPG
R0111267.JPG

R0111272.JPG

R0111273.JPG
│-│-│2019/06/14(金) 22:13

page top