アラカルト

新しい美術教育への挑戦

今日は滋賀県立膳所高等学校にお世話になっていました。この学校で長年取り組まれている美術教育プログラムの「茶道体験」に参加。山崎先生という方が昨年この活動で読売教育賞の優秀賞をとられました。私が理事をしている滋賀次世代文化芸術センターがコーディネートをしています。山崎先生とはもう10年も前にお会いして活動は知っていますが、なかなか時間がとれず実際の現場をみる機会がありませんでした。また、まとまったお話を聞くことができてとてもよい1日でした。授業では、まず美術館の学芸員からお茶碗のお話を聞き、陶芸家による楽焼の制作、そして今日は学生自ら作ったお茶碗を使って、武者小路千家の方によるお茶会の体験です。お菓子は、学生が自らデザインしたものを末富の山口社長さんが制作したものを頂く。今日は社長さんも授業に参加されていました。かなり質の高い授業です。学内に素敵なお茶室があり、今日は利休さんの思想にのっとり、電気を消して障子からの明かりだけで頂くという経験をしました。学生によって学びの印象が異なったようですが、「日本の文化がこれまで遠い存在だったのが、少し身近になりました」という子の感想が印象に残りました。そういえば、先日ゼミ生との打ち上げの際お茶の話になり、抹茶をこれまで飲んだことがないと語った学生が2人おりました。関西にいると関東に較べ日本文化をかなり身近に感じますが、それでも学生たちにとってはまだまだ遠い存在なのかも知れません。美術教育というと未だに昔ながらのプログラムをしているところも多いとのこと。新しいことに挑戦するというのは大変なことも多いかと思いますが、山崎先生は比較的楽しそうにされていたので、ほんとに好きなんやなぁと感じました。お忙しい中、ありがとうございました。

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│-│-│2018/02/15(木) 23:30

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