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アラカルトスマホは脳を破壊する?今週は真冬のようですが、来週は夏のようになるらしい。かなり異常な気候現象やと思います。植物達もきっと驚いていることでしょう。さて、今日は朝から学生の親御さんとの面談から始まり、切れ目なく会議があり、そして最後は退職者を送る会に出席いたしました。大学の規模が大きくなったので、退職される方も大勢に。中でも学部創設時からご一緒してきた先生が居なくなるのはほんとに寂しいものです。スピーチの中で印象に残ったのは、ある本を引用されて「スマホは脳を破壊する」という言葉。最近の研究でそう指摘をする研究者もいるらしい。まぁ、破壊するというのはオーバーかもしれませんが、私は「考える力を奪う危険性がある」と考えていて、実はアイフォンの開発者であるスティーブ・ジョブズはそのことをよく認知していて、自分の子どもにスマホやパットはほとんど使わせていなかったのです。それに関連してちょっと話は飛びますが、自動運転車なども大変便利なツールではありますが、私はかなり危惧を感じていて、そうした機能に慣れてしまうと「注意力がかなり弱くなる」と思っています。先日、アメリカアリゾナ州で自動運転車による死亡事故があり世界中がショックに包まれていますが、そのドライブレコーダーの映像を今日見てとても驚きました。突然現れた自転車に対してブレーキをかけた形跡は感じられず、なにより同乗していた人は前を見ていなかったのです。テクノロジーとして路上試験をするレベルに全く達していなかったと考えられますし、なにより人が乗っていても注意力が低下し状況判断が遅れた結果、死亡事故となったと考えらえます。もちろん、急ブレーキをしたからといって命が助かったのかという疑問はありますが、左から右に自転車は移動していたので、私なら急ブレーキをかけるか左にハンドルを切って避ける努力を必死にするでしょう。自動運転の場合、事故が避けられないとっさの動作についても関心があり、例えば今回のように急な飛び出しがあった際、正面に自転車、左右に子どもの集団と大人の集団があった場合、つまりハンドルを切っても切らなくても事故が起こるケースに機械はどう判断するのか、あるいはどうプログラミングをするのかというのは今後シビアな検証と選択が必要になろうかと思われます。いくらディープラーニングを施しても避けられない状況というのは出てきますし、機械に任せれば任せるほど人は判断しなくなるように思えてなりません。とにかくどんな時代になろうとも過信は禁物であり、技術依存の問題は大きくなると思われます。今夜は送る会で沢山の御馳走をいただきました。ローストビーフが特に美味しかったです☆
│-│-│2018/03/22(木) 23:02│
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