アラカルト

滅びの美学

暑さが続いたためか、疲れやすくなっている感じです。この週末はゆっくりできそうなので、のんびりしたいと思います。さて、今日は草津で会議でした。場所は南草津駅前にある「アーバンデザインセンターびわこ・くさつ(UDCBK)」という所。とっても便利で、市民交流するには最適な場所です。うちの駅前ラボの10倍くらいの広さ、うらやましい。文化政策事業の重点プロジェクトに関する企画打ち合わせでしたが、みなさんかなり熱心に考えられていました。やっぱり、職員の方の「本気度」というのは市民に以心伝心のように伝わります。逆に手を抜くとそっぽを向かれます。今後、研究と試作を繰り返しながら、草津らしい事業となっていけばと願います。打ち合わせ前に、大津の義仲寺に寄ってきました。ここの前は車でよく通るのですが、入るのは初めて。まぁ、そんなところばかりですが、とても良かったです。芭蕉さんのお墓に参拝したいと思って来たのですが、義仲さんのこともいっぱい勉強しました。なぜ芭蕉が最後ここにお墓を作って欲しいと願ったのか、その意図が少し分かったように思います。木曽義仲は、頼朝や義経の影で無念の最後を遂げ、あまり良いイメージがない感じではありますが、彼の生き様を詳しく追ってみると、とても気骨のある人物であり、武将の中の武将だったと思います。その最後も壮絶。頂点に上り詰めた直後、31歳でこの地で散ります。ちょっと生きるのが不器用だったのだと思います。また、同士の今井兼平やその妹である巴御前もとても人間的魅力に溢れています。思ったより小さい場所でしたが、空間に侘び寂びの文化が表現されていて、気持ちが癒されます。また、この空間にいると、義仲の無念の思いがなんとなく伝わってくるようです。彼らからみた今の世はどう映っているのでしょうか。

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│-│-│2018/07/27(金) 22:48

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