アラカルト

教育と自己肯定感&環境

いろいろとやることがあって、やっと教育学的な本を読める時間がとれるようになってきました。レッジョ・エミリア・アプローチに関する資料はいろいろと集めていましたが、まともに読む時間がこれまでなかったのです。まだ序章しか読んでいないけれど…。本質的には滋賀のプロジェクトとそれほど大きく異なるわけではないと思われます。それぞれが尊重しているのが子ども達の「自己肯定感」です。教えすぎない。とにかくやりたいことを優先させ、基本的なメソッドは説明するけれど、自分でやるのを見守ることに徹する。イタリアの教育で日本とまったく異なるのが「環境デザイン」という視点です。日本の教育の分野ではあまり重視されてない感じです。私は慶応幼稚舎などの環境も調査したことがありますが、国内で一番環境デザインが良いのはおそらく信楽の「ミホ美学院中等教育学校」だと思います。校舎全体が美術館のようで、校舎の中にM・I・ペイの作品があるのです。ちょっと飛び抜けています。神慈秀明会の教育施設とあって、なかなか一般見学をしにくいのですが、ミホミュージアムの関係で2度ほど見学させて頂いたことがあります。こうした学校で育った子ども達が大人になったらどうなるのかとても関心があります。まぁ、そこまででないにせよ、これからの教育環境についてはクーラーをつけるとかIOTを導入するというレベルではないと思っています。滋賀大学にいますと、そうした美的感性を得る場所がないので、とっても問題だと感じる日々。レッジョエミリアの思想では、「教育の中で環境こそが子どもの成長に最も大切なもの」という位置づけなのです。私もそう思ってはいますが、国内ではなかなか理解して下さる人が少ないのが残念なのです。

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│-│-│2018/08/29(水) 23:54

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