アラカルト

セコマから学ぶ危機管理

東日本大震災から今日で7年半。今年はあまりに災害が多いようで心が痛みます。さて、このところ、セコマ、セコマといろんなところでこの名前を聞きます。セコマとは北海道で展開するコンビニチェーンで、正式名称をセイコーマートというそうです。マクドナルドをマクドというようなものでしょうか。今回の北海道地震で道内全域が停電する中、ほとんどの店舗が営業を続けたそうです。なぜそのようなことができたのでしょうか。ちょっと調べてみました。これまでにも北海道では停電を伴う状況があり、とくにレジスターが使えなくなると営業ができなくなることを学び、ネットワークに繋がなくても使えるレジスターがあるのと、それを非常用電源として自動車のバッテリーから電気をとるための専用ケーブルが備えられているそうです。また、レジが動かなくてもバーコードから金額を確認する端末装置も置いてあるとのこと。さらには、東日本大震災を契機として、物流拠点を海岸寄りから内陸部へ移動させ、停電しても20日間は稼働できる自家発電装置を設置。しかも、周辺のガソリンスタンドが使えなくなることも想定し、施設内には自前のガソリンスタンドがあり、だいたい3週間分程度のガソリンを備蓄しているそうです。つまり、停電だけなら3週間程度なら持ちこたえられることになります。それ以外に、以前からホットシェフなど独自のサービスやプライベートブランドを展開し、地域に愛されるコンビニとして成長していたとのことです。まったく知りませんでした。最近京都ではセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンばかりになってきましたが、人と同じことをしていても成長は見込めません。きめ細かい対応・対策ができるかどうか、いろいろと学ぶところがあります。何事も備えあれば憂いなしですが、なかなか備えるための行動ができないのが課題なのでしょうねぇ。(写真は日経ブックスのHPより)

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│-│-│2018/09/11(火) 23:43

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