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アラカルトキューポラの町今月は雨が多いような。でも、最近川の水量が減っている感じでしたので、ある程度は降らないと困りますね。ところで、大学時代の友人(現・埼玉県川口市教育委員会)から本が届きました。『キューポラの町の民俗学』です。初の単著。キューポラとは、鋳物の原料となる鉄を溶かす溶解炉のことで、屋根から突き出た排煙筒があるのが特徴です。最近は産業構造の変化でほとんど姿を消したようです。彼は平成3年頃から仕事と研究で関わるようになったわけですから、平成時代のほとんどを鋳物産業の研究に費やした事になります。たいしたものです。また、おつかれさまでした。ただ、残念なのは博士論文にはならないようです。我々の世代は古い制度と新しい制度の境目にあたり、博士論文というと定年間際にもらうという印象があり、現在のように数年で取るという意識はまったくありませんでした。論文博士というのはこれまた難しく、彼も私も中途半端なところはあります。ただ、彼は純粋に民俗学を極め、正式な柳田国男の孫弟子になります。この本の出版を契機に、さらなる活躍をされることをお祈りしたいと思います。話はまったく変わりますが、仕事終わりにカレーが食べたくなり、職場近くのCoCo壱番屋に行って新しい限定商品のスパイシーカレーというのを頼んでみました。辛さは「普通」にしたのですが、これが恐ろしく辛く半分も食べることができず、その事を伝えた上で別のメニューを新たに頼みました。こんなことは初めてでした。会計の時に全部お支払いしようとしたら、店員の方が気をきかせてくれて「たぶん辛さを間違えたのだと思います」とのことで、最初の方のお代は受け取りませんでした。3分の1程度は食べてしまっていたので、申し訳ないと思いましたが、嬉しかったです。私はいろんなお店に行きますが、こういうことがあっても何も無かったようにスルーしてしまう所も多いのです。ひと言「お口に合わず申し訳ありませんでした」とか、ちょっとした気持ちを伝えるだけで「また来よう」と思えるのですが、それがないと次回行こうとは思いません。私が店員なら「たぶん」ではなく、きちんと辛さのレベルを確認したでしょう。ちょっとしたことですが、それができるかできないかが大きな差になっていくものと思いました。
│-│-│2019/03/06(水) 23:42│
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