アラカルト

「目に見えない世界」の文化

だんだんと湿気がでてきました。着るものの調整が難しくなりそうです。今朝も夢を観ました。場所は京都のようです。民家か町家のような所で、世界中から子ども達がやってきて、いろんなワークショップを楽しんでくれています。なぜか私は日本語で対応していたような。先日も守山でワークショップのサポートをしていましたが、夢の中でも同じようなことをしています。ただ、違うのは「外国人」だということ。なぜなのでしょうか。さて、先日ネットで注文していた本が届きました。『ユタと霊界の不思議な話』。これかなり真面目な本で、1985年に出版されたものですが、出版社がユタの方々20名にヒアリングをした記録です。最近、磐座信仰など古代信仰に関わることを調べているうちに、なぜか沖縄の信仰に関心を持つようになりました。ほとんど知識がないので、何が良いか調べていて「これは絶対読みたい」と思ったのがこの本です。直感が当たり、とても分かりやすく全体像が理解できます。本書の「はしがき」にも書かれていますが、まさに「ユタ・ハンドブック」と呼べるものです。驚いたことに、実名入りで編集されているのです。今なら研究倫理の関係で発行できなくなりそうな内容です。まだ少ししか読んでいませんが、かつて、民俗学者の柳田國男先生や、柳田先生の秘書をされ私の恩師でもある鎌田久子先生が追求していたテーマは、こうしたシャーマニズム研究だったのかも知れないと思うようになりました。昔はあまり関心がなかったのですが、最近は震災研究や熊野研究を通じて、日本の古代の地域環境およびその信仰を調べたりしているので、とくに関心が出てきています。要は、その真偽は検証できませんが、「目に見えない世界」の文化といったら良いでしょうか、南方熊楠先生は彼自身が体験し、多くを記録に残しています。古代の史跡や縄文時代の文化を調べれば調べるほど、そうした現世と霊界とが共存した社会であったのではないかと思えてなりません。ここ数年、私の身の回りでも少し不思議な事が多くなっています。科学が発達した現代ではほぼ否定されてしまっているし、研究も十分には進んでいませんが、何か「この分野の研究をしなさい」と誰かにいわれているような気がしてなりません。ユタの方々も「自分からなりたい」と思った人はほとんどおらず、導かれてしかたなくやっている人が多いというのも驚いたことの一つです。ただ、人を騙す人も多く、支配階層はユタの存在を脅威や障害と捉えることがあったことから、過去に何度も弾圧や禁止令が出されたりします。それでも生き続けているというのは不思議なことです。沖縄にはまだ大勢おられるという特徴はありますが、日本各地に似たような事例は数多くあります。和歌山のナグサトベやニシキトベなども、そうしたシャーマンであったかも知れません。日本とは本当に面白い国です。我々はまだそのほんの一部しか知らないのかも知れません。ただ、現代の科学では検証不可能な現象だけに、どう解釈するか、真偽をどう判断するかは慎重にならざるを得ません。自分にできることは、まずは歴史的事象や事実を捉えておくということだろうと思います。まぁ、これで科研研究を申請するわけではないので、無理のない範囲で趣味的に取り組みます。何か情報を持たれている方がおりましたら教えて下さい。今日のお菓子は、学生が買ってきてくれた愛媛の抹茶ドームクーヘン。どうやって作っているか分かりませんが、中に餡子が練り込まれています。あっという間に完食☆

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│-│-│2019/05/14(火) 23:53

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