アラカルト

自己正当化の心理学

京都の暑さにすでに参っています。とにかく、日中はできるだけ外に出ないに限ります。荷物を取りに郵便局に行ったら、立派な「みまもりサービス」のパンフレットが置いてありました。ここ数年、郵便局が実験を行いつつ事業化していったもので、私は懇談会メンバーとしてその事業の評価をかなり前からしてきたので、嬉しい限りです。一方で関連会社のかんぽ生命が不適切な販売というか営業をしていたということで、郵便局に対する信頼が大きく揺らいでいます。新しい制度ができても、またお年寄りが騙されるのではないか。そんな不安がよぎります。一度失った信頼は、そう簡単に取り戻せるものではありません。困ったことに、悪いことをした人はそのことに反省をしないことが多いそうです。たとえ殺人を犯した人でも、自分の行為にもっともらしい理屈をつけて正当化し、非難されるのは不当だと思い込んでいるとのことです。つまり、人間はたとえ自分がどんなに間違っていたとしても、自分が悪いとは思いたがらない性質を持っているということです。だから、傷ついた人の立場に立てないわけです。本当に悲しいことです。早くその事に気がつき、心を改めてもらい、本来の道に進んでほしいものです。そうでないと、まともに動いている人達に迷惑がかかってしまうのです。

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│-│-│2019/08/05(月) 23:43

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