アラカルト

神は存在するのか?

原爆の日から今日で74年目。NHK特集で新しい平和資料館について解説していましたが、よい方向にリニューアルされているようで何よりです。子ども達が怖がっても困りますし、何か共感ができるような仕組みが欲しいと思っていたので、新たな展示は今のところ成功しているように思われます。話は変わりますが、最近読了したのが戸矢学氏の『縄文の神』です。彼は歴史学者ではないので、「それはどうかな?」と思う部分や、「あの神には触れないのか?」と問いたくなることもありますが、日本人の古い信仰について明らかにしようとする姿勢にはとても共感します。私は東日本大震災が起きるまで、神を信じることはまったくありませんでした。しかし、震災後、東北の縄文文化に触れることで、自分の感覚が少しずつ変化していく部分がありました。それが何なのか未だによく分からないのですが、目に見えない誰かと会話しているような感覚を持つことが多々あったのです。それ以来、神社に出向くことが不思議と多くなりました。また、数年前に父が脳出血で倒れたとき、その前後で私の身体に異常な変化がありました。しかし、精密検査を受けても何の異常もありませんでした。何か目に見えないサインを感じた瞬間でした(思い過ごしかもしれませんが…)。私は特定の宗教を信じるということではなく、宗教が起きる以前の日本古来の信仰形態に非常に惹かれるようになっています。社殿・拝殿を取り去ったところにこそその原型があり、古代の人はそこに何らかのエネルギーを感じていたと思えてなりません。自分にはまだそれが何かはわかりませんが、奥の院などの現場には行くようにしています。地域研究をする意味でも本来の土地の信仰やエネルギーについて常に考えるようになっています。とにかく読みやすい本でした。

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│-│-│2019/08/06(火) 23:38

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