アラカルト

ICOM京都大会

真夏日のような京都。今日は国内で2番目に暑かったらしい…。さて、今日はICOM(国際博物館会議)京都大会に参加してきました。世界から4000名が参加しています。1日チケットで1万円!午前のセッションで「博物館の定義」を考えるということで、今後の日本の文化政策にも影響を及ぼすということで、しっかり参加。ただ、内容的には環境破壊や不公正・社会包摂にも対応していくということで、とくに個人的に新鮮味はまったく感じませんでした。むしろ文化施設が社会課題を考えることでの負担が増大する一方で、人や予算は減らされることになると思いますので、その方がよっぽど問題だと感じました。カリキュラムも増えていくんだろうなぁ。私は社会包摂センターのようなものを作って、そこに専門家を配置し、文化施設と連携しながら課題解決に当たるようなイメージを持っていました。が、全体的に概念論の討議ばかり。とにかく文化施設というのは変わらなければ今後確実に淘汰されていくことになるでしょう。久々に海外の方に混ざっての会議でしたが、とにかく男性も女性も香水の匂いが強く、頭がおかしくなりそうでした。私、鼻が犬のように敏感なので、基本外人が苦手なんです。会場には施設や関連会社の展示ブースが沢山あり、そちらはとても面白かったです。多くの知り合いの方、学生ボランティアにも遭遇。中でも、西尾製作所さんのこの日のために制作したという力のこもったレプリカや、驚いたのは大塚国際美術館の陶板技術を使った3D火炎土器の精度の高さに感動。制作費1点で500万円だそうです。制作期間は7年、すごいなぁ。抱っこさせて頂きました☆誰にも言ってませんが、私は今から30年も前に個人でICOM会員になっていたことがありました。ただ、その時期に関心をもつ日本人はほとんどおらず、また会の方向性が必ずしも日本の状況に合ってなかったので20年ほど前に退会した経緯があります。こうして国内で初めて大会が開催され情報が共有されるようになったことは良い事ではありますが、果たして今回の大会の意義はどれほどだったのかというのは今後検証していく必要はあるでしょう。昼食のランチパックの量があまりに少なかったので、帰りに会議場駅前のカフェでキッシュセットを頂きました☆キッシュよりカボチャのスープが美味しかったです。

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│-│-│2019/09/03(火) 23:21

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