アラカルト

キングダムと秦の始皇帝

今日もいいお天気でしたが、明日から下り坂のようです。朝からなぜか元気が出ず、午前中はゴロゴロして、午後から仕事場で溜まった学生の課題チェックなどをしていました。だいたい片付いたので、明日はやっとゆっくりできそうです☆◆昨日、テレビで映画のキングダムが放送されたので、録画で今夜見てみました。昨年だったか、学生がかなり騒いでいたのでどんなもんかと思いましたが、まぁ殺戮ばかりのストーリーで期待外れではありました。でも色々考えさせられました。秦の始皇帝は暴君で知られますが、あれだけ広大な地域を統一するためには大変な苦労があったのだと思いますし、後世の人が色々と脚色した部分もあるかも知れませんから、本当の史実というのはまた別なところにあるのかも知れません。日本でいえば弥生時代ですし。始皇帝は焚書坑儒をしたことで知られていますが、本当に残酷な暴君なら兵馬俑じゃなくて実際の人間を生き埋めにするのではないでしょうか。日本では、垂仁天皇の時代に、貴人が死去すると、御陵の周囲に生前付き従っていた人々を生き埋めにする殉死の風習があり、生き埋めになった人たちは、昼夜泣き叫び、見るに耐えない光景であったと日本書紀は伝えています。あまりに可哀想なので、その代わりに作られたのが埴輪だということです。そう考えれば、沢山の兵馬俑を作らせたのは大変だけど、殉死まではさせなかったというのは事実なわけです(写真は2016年の兵馬俑展の写真)。映画をみていたら、天下統一という意味で信長とかなりかぶるところがありました。殺し合いのシーンばかりでしたが、主役の山崎賢人くんの演技は光っていましたねぇ。彼の眼がいいです。昌文君役の高嶋政宏くん(彼とは同期です)が「おっさん」呼ばわりされていたのは、ちょっとかわいそうでしたが…。山崎くんといえば、今でも心に残っていますが、彼がピアニストを演じた「四月は君の嘘」という映画がありましたが、あれはキングダムの数倍面白かったです。ああいう繊細な演技の方が似合と思うなぁ。力でねじ伏せるというのはどうも解せません。合気道の達人、故塩田剛三氏の言葉になりますが、合気道の極意を聞かれた際、『自分を殺しに来た相手と友達になる事』と答えたそうです。戦いでは恨みを生み続けます。どう和解できるのかが大切だと思います。そもそも日本が「和」の国といわれていたのは、縄文時代からそのことを熟知していたからだと私は思うのです。今の時代はどうも対立と分断が進んでいるようです。

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│-│-│2020/05/30(土) 23:14

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