アラカルト

芸術家の聖地:金福寺

今日はソサエティ5.0(ITやAIなど次世代技術)の研修を受けましたが、以前昔自分がやっていたこと思い出しました。当時はIT技術が進むことが良いことだと思い大手メディア部門と動いていましたが、今考えてみるとむしろ課題が多くなるように感じました。もちろん良い面も沢山あるのですが、ソサエティ5.0に依存すると人によっては「考えなくなる・行動しなくなる」危惧を感じます。また人間の本質からどんどんずれていく感じがします。そのうち本人よりカードの方が信用されるかも知れません。そうした課題も合わせて研究すべきかと思います。つまり、利用に際しての倫理も含めて検討すべきでしょう。少なくとも私はよほどのことが無い限り自動運転車は使いませんし、スマートシティには住みたくありません。依存しすぎないような社会政策を考えたいと思いました。◆変な話ですが、今日学内から未確認飛行物体を目視で確認しました。今年は米国防総省の未確認飛行物映像公開を契機に、その後意図的に空を眺めるようになりましたが、今日の12時15分頃、なんとうちの大学の上空を東から西の方向に黒い点が動いているのを発見。高度が低く、かなり小さい物体だったので最初は鳥だと思いましたが、羽ばたくこともなく、比較的ゆっくりしたスピードで一定方向にまっすぐ進んでいったので、鳥ではありません。まったく音はなく、大きさからして飛行機でもヘリコプターでもありません。真っ黒な小さな点が動いているという感じ。可能性があるとするならドローンでしょうか。周りに人がいなかったので、一緒に確認してくれる人を待っているうちに建物の陰に隠れてしまい、見逃してしまいました。カメラの持ち合わせもなかったので、さっと取り出せる望遠カメラを本気で買おうかと思いました。◆さて、土曜日の続きです。波切不動尊を参拝した後に寄ったのが、すぐ近くにある金福寺さん(「こんぷくじ」と読みます)です。なんとも幸運が訪れそうな名前です。入ってビックリ、ここは芸術家・文化人の聖地でした。松尾芭蕉さんと鉄舟和尚さんが親交を深めた場所で、そこは芭蕉庵となって今に伝わります(残念なことに工事中で見学不可でした。11月に公開予定とのこと)。この庵は後に荒廃しますが、その後与謝蕪村さんが心を痛めて再興され、今日に至ります。蕪村さんのお墓だけでなく、関係する芸術家のお墓が沢山ありました。この墓所からは京都盆地が一望できます。また、舟橋聖一作歴史小説「花の生涯」(第1回大河ドラマ:淡島千景さんがたかさん役)のヒロインである村山たかさんゆかりの寺院でもありました。彼女はもとは祇園の芸妓でしたが、その後井伊直弼さんや長野主膳さんと出会い、彼らのサポート役を担い幕末の動乱を生きます。ただ、安政の大獄の際にスパイとして動いたことにより捉えられ、殺害は免れたものの三条河原で3日3晩もさらし者にされたとのこと。その後助けられ、この金福寺に入り尼として明治9年まで14年間過ごし、ここで生涯を終えたそうです。知らないことが多すぎます。本堂は展示室になっていて、蕪村さんやたかさんの資料や遺品を拝観することができるようになっています。比較的小規模ではありますが、とても印象に残る寺院でした。

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│-│-│2020/09/16(水) 21:06

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