アラカルト

変わる体験の質

寒い。誰かが言っていましたが、秋を通り越して冬になったような、まさにそんな感じです。風邪ひかないように気をつけましょう。◆先日京都大学の総長を退任された山極先生の著作を読み終えました。斬新なタイトルで、授業とも関わりがあったので本屋で手に取ったものです。スマホの事は1割程度しか書いておらず、9割はご自身の人類学とその調査方法についてでした。少し期待外れではありましたが、人類学のフィールドワークについて知ることができたのは良かったです。結局、技術が人間をダメにするという内容で、印象的だったのは「このまま情報化が進めば、人間は考えることをやめるかも知れない」というフレーズです。学生は新聞を読まなくなっただけでなく、本すら読まなくなりつつあります。考える以前に、情報を得る手段も変化しています。ただ、スマホを捨てたいかというと、うちの大学ではそこまでの学生はそう多くありません。メディア論の授業で先日アンケートをとってみたら、昨年に比べてスマホ依存度は6割(昨年は7割、一昨年は8割)となっていて、利用に対する意識の変化は明らかに変わりつつあり、この傾向は良いと思っています。あと、ついでに大河ドラマを見ているか聞いてみたら、50人中1名でした。毎年数名は手をあげるのですが、今年は1名のみ…。受講生は文学部が多いのですが、明らかに大河離れが加速していることがわかります。社会環境が変化していく中で、バーチャル体験ではなくどうリアル体験をさせるのか、またどう歴史を認識させるのかといった問題が、教育の分野では喫緊な課題のような気がしています。◆最近、大学生協にお菓子が少しずつ置かれるようになってきているので、嬉しい限りです。今日はサーターアンダーギーを購入。これを食べるのは何ヶ月ぶりだろうか。お餅みたいに膨らんだものをチョイス。もちろんコブの部分からパックリ頂きました☆

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│-│-│2020/10/08(木) 22:05

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