アラカルト

ハイブリッド型カメラの妄想

晴天が続いているので体も気分もいい感じです。学内のユキヤナギがもう咲いていました!少し時間ができたので、修理が終わった実習用カメラの点検などを始めました。かなり前にメーカーサポートを得られなくなったというか会社がなくなったようなので困っていましたが、昨年大阪で修理して頂ける人を見つけたので、とても嬉しく思っています。デジタルカメラに変更するのはお金があれば簡単にできますが、失うものも大きいと思います。とくにカメラ構造を説明するのに、このカメラは分解できるだけではく、オートモードと手動モードを切り替えられるので、体感的に学ぶことができる素材として重宝しています。これからも大事に使いたいと思います。クルマもそうですが、古い機材を使っていると補修関係でプロフェッショナルな方を知ることができるので、それも面白いことです。実習でもしこのカメラを使っている人がいたら、補修先をご紹介しますのでご連絡ください。ところで、マミヤという会社のことをあまり深く知らなかったので、ちょっと調べてみました。◆マミヤは、日本の発明家でありカメラ設計者であった間宮精一氏(1899-1989年)が1940年にマミヤ光機製作所として創業した会社です。精一氏の死後、1992年にオリムピック(旧 オリムピック釣具)と合併し社名がオリムピックとなりますが、なぜか翌年1993年にマミヤ・オーピーに変更されマミヤの名前が残ることとなります。ただ、2006年には業績不振により光学機器事業部門と子会社の株式会社マミヤがコスモ・デジタル・イメージングに譲渡されます。ここでもなぜか同年に社名がマミヤ・デジタル・イメージングに変更され名前が残り、デジタル化が進められたようです。いくつかの特殊なデジタルカメラの開発がされますがあまり売れなかったのでしょう、最終的に2015年にそれまで業務提携先であったデンマークの中判デジタルカメラメーカー・フェーズワンに買収され、フェーズワン・ジャパンとなります。したがって、この時点でマミヤの名前は完全に消えたことになり、時代に翻弄された会社の歴史を垣間見ることができます。◆恐らく買収された2015年頃から大学のカメラ保守が受けられなくなったと記憶しています。大学で使用しているマミヤ645PROは1992年に発売された古いカメラではありますが、それまでは丁寧に対応頂いていたので、残念でなりません。ただ、構造はしっかりしていますので、補修部品さえあればまだ相当使えると思います。また、このカメラはフィルム部分がボックスになっていて外れる構造になっているので、ここだけccdやcmosなどの映像素子用のボックスを開発すればデジタルカメラとしてもアナログカメラとしても使えるハイブリッド型のカメラになるのではと考えています。まぁ、そんなことをする人はいないでしょうが、関心のある技術者がいれば共同で取り組んでみたいテーマではあります。パソコンもクルマもそうですが、使える部分は残し更新したところだけを交換できるバージョンアップの仕組みを、カメラでも考えたりします。変なことを妄想する木曜日でした。それにしても、WBCが面白い。

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│-│-│2023/03/16(木) 22:03

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