アラカルト

奇跡を起こすまちづくり

平年よりちょっと暖かいようですが、古家にいるとその違いが良くわからず…今朝も寒かった…。◆昨夜、録画でNHKスペシャル「まちづくりの未来 〜人口減少時代の再開発〜」を視聴。こんな時代にまだ高層ビル幻想があること自体あきれますが、タワーマンション禁止政策をとった神戸市や、市民協働で再開発をした下北沢の事例は今後のあり方を示唆していたと思います。一方で、京都市はタワマンを可能とする時代錯誤な政策をあっさり通してしまった…。番組全体で気になったのは、やはり効率性・経済性を追い求める日本人の意識が十分変化していないこと。それがまちやコミュニティを破壊してきた現実を直視しなくてはなりません。秋葉原から雑多な空間を消すのは文化的象徴をなくすことに繋がるし、岩手県のオガールプロジェクトも結局は「集客」と「稼ぐ」がテーマ。人口を奪い合うのではなく、持続可能な地域の未来を描くことが大事。そういう意味で、NHKの「石見銀山物語」で知られる島根県大田市大森町の過疎再生事例は、ぶれない取り組みを展開しています。それは、市民が中心であること、周りにあるものから考えること、経済よりも文化(非効率)を重視すること、です。とくに最近多くの場面で「文化」という視点が欠如しています。「地域政策」に携わる人にこそ読んでいただきたい本です。

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│-│-│2024/01/30(火) 10:03

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