アラカルト

歴史を繰り返さないために

旧統一教会が東京地裁の判決を受け、即時抗告したとのこと。もはや反社会的勢力と何らかわらないような気がするのは私だけでしょうか。それに、彼らを放置・利用した政治家に対しても憤りを感じます。政教分離を確実に推し進めないと同じ繰り返しが起きることになるでしょう。◆今朝の日経新聞のDeep Insight欄に「福島廃炉 2051年の空疎」という矢野寿彦編集委員の記事が的を得ていて良かったです(詳細は新聞を参照下さい)。これまで、政府寄りの記事を結構出していて憤慨することもありましたが、勇気ある掲載だと思います。個人的に、日本の原発政策は既に破綻しており、日本最大級の利権システムだと考えています。13年かかって0.7グラムのデブリを回収して喜んでいるレベルですから。廃炉に限ってみても、政府見通しがうまくいくわけもなく、その費用を8兆と見積もっているようですが、32兆に膨らむ試算もあるとのこと。これは日本の国家予算の35%です。その分のお金を様々な支援や新エネルギ-開発に向けたらどれだけ豊になるでしょうか。ちょっと考えればわかることです。それに、いくら日本の防衛力を高めようが、原発が一基でも破壊されれば戦争どころではなくなります。水素爆発でなく最悪な臨界事故になれば半径250キロが避難対象になるかも知れません。それは東日本大震災で学んだことではなでしょうか。今や原発は最大の攻撃目標ですが、テロ対策ですら怪しい状況なわけです。「新しい原発神話」が生まれつつある現状に目を瞑ることこそ「大いなる人災」だと考えています。次なる震災や紛争が起きる前に、政策転換の議論をきちんとしないと、また歴史が繰り返され多くの被害が生まれることになるでしょう。

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│-│-│2025/04/08(火) 09:32

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