アラカルト

奪われた集中力 〜スマホ依存症・文明病からの脱却〜

日本は記録的な大雪となっています。昨日、お世話になっている印刷会社の方とお話ししていて、「選挙関連の納品が大変やった」とのことでした。くれぐれも気をつけてお仕事をして欲しいと思います。◆写真の本はヨハン・ハリ著『奪われた集中力』(2025、作品社)です。かなりの分量かつ内容が濃すぎるので、隙間時間に数頁ずつ読んでいたら読了するのに4ヶ月もかかりました(私は読むスピードが超遅いのですが、その分丁寧に読みます)。著者はスマホ依存症を契機に「現代人の集中力を奪う原因」ついて調べます。通常、研究者なら文献を中心にまとめていきますが、この人の面白いところは関連する膨大な数の研究者にインタビューし、自分なりに納得できる形で執筆が進んでいくところです。「ここまでやるか!」という徹底ぶりに脱帽です。結論だけ示すと、その要因は「ストレスの増大」「労働時間の増大」「侵略的なテクノロジー」「睡眠不足」「食生活の乱れ」「化学物質汚染」などです。これらを一つ一つストーリー仕立てで紐解いていく労作です。技術(とくにスマホ)依存系の視点で読み始めましたが、「現代社会(文明)への警鐘」的内容といって良いでしょう。また、いま滋賀県で取り組んでいるウェルビーイング方面ともリンクする内容が多々あり驚きました。恐らく、人間や社会が「経済成長」という名の下に壊れ始めているのだと思います。放置していれば、その傾向は今後さらに深まるでしょう。読むのにかなり「集中力」が必要な本ですが、とくに教育関係者にはぜひ読んで欲しいと思いました。

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│-│-│2026/01/30(金) 09:04

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