アラカルト

禊の聖地 〜天河大辨財天社〜

お盆休みになったので実家の御殿場に行ったら、タイに住んでいる叔父が遊びに来られていました。2年前にタイに行った時以来ですが、元気そうで何よりでした。◆京都に戻って最初にしたかったのが、奈良の天川村行でした。実は年始からなぜか縁があった「天河大辨財天社」に一度訪れてみたかったのですが、やっと行けました。ここは日本でも有数のパワースポットととして知られますが、京都から車でゆっくり行ったら4時間かかりました。まさに秘境。ですが、周辺に温泉や川遊び・BBQスポットなどがあり、雰囲気は聖と俗が入り混じる微妙な感じでした。名称に「辨財天」が付きますが神社です。この日はかなりの暑さで、少々熱中症気味になりながらも周辺を詳しく調べてみたら、やはりこの地は有史以前からの「祓い所」である可能性が高いことが分かりました。横に流れる天の川は2か所で曲がっており、その川瀬の中で禊をしたものと考えられますが、河川改修で古い岩などがなくなってしまっており、大津の佐久奈度神社のように当時の面影はほとんど見られません。ただ、川瀬の高台に建つ「禊殿」という施設がその名残として存在しています。すでに行事としても廃れているようで、禊殿がなければ本来の姿がわかりにくい感じでした。さらに少し驚いたのは、禊殿の立つ「高倉山」というのがある意味重要な神奈備山なのですが、工事中の脇道(熊に注意という看板がありましたが確認して進む)に入ったとことに巨大な岩と瀧(霧瀧)を目にすることができました。どうしてこのような山の上(岩の上)から水が流れ出るのかとても不思議でした。脇の方にあるので、禊殿まで来られても見ることはできません。どう考えても非常に神聖な場所ですし、この瀧下でも禊が行われていたと想像しますが、人知れずそこにあるだけなのが残念でした。恐らく、歴史が古すぎて本来の意味が忘れ去られているのだと思われます。ですから、本殿は本宮(大地の神=スサノオ)の意味合いがあり、川の瀬・瀧(=セオリツヒメ)、磐座(大きな岩倉=高倉=ニギハヤヒ)という3つの神を同じ場所に有しているという特異的環境があることがわかりました。とくに祓い所の役割が強いので、本来の中心的な祭神は「瀬織津姫」となりますが、その後仏教伝来とともに「辨財天」に習合されていったのでしょう。ただ、さすがに寺院になることはなかったようで、主祭神は市杵島姫命としています。この地で神がかる人も多いようですが、少なくとも私は熱中症ぎみで頭がぐるぐるしているだけでした。

1.JPG
2.JPG

3.JPG

4.JPG
│-│-│2026/08/12(水) 08:44

page top