アラカルト

古墳にコーフン?

バングラデシュで亡くなられた日本人の方達の経歴がテレビで紹介されていました。ご冥福をお祈りいたします。なぜ現地で地域貢献をされているような人たちが犠牲にならなくてはいけないのでしょうか。理不尽さを感じてしまいます。ところで、先週NHK歴史秘話ヒストリアという番組で「コーフン! 古墳のミステリー」と題した放送を録画で見ました。今古墳がブームなんだそうです。以前から前方後円墳の形式についてはある仮説をもっていたのでじっくり見ましたが、なんと最近は「壺型説」というのが有力だそうです。テレビを見ていてちょっと呆れてしまいました。壺をあそこまで巨大化しますかねぇ。私は考古学者でも古代史学者でもないですが、震災の調査を契機として、東北の縄文文化に触れるようになってから、いろんなインスピレーションを受けました。古墳もその一つです。有名な前方後円墳は、名前からして円が後ろのように思われていますが、恐らくこれは反対で、形からすると「前円後三角墳」であると考えています。後ろは明らかに三角なものがほとんどです。なぜ三角か、なぜ円か。それは古墳時代だけ見ていてもわからないのです。縄文・弥生時代の生死観と文化をみていると分かってきます。とくに縄文時代特有の円と三角の概念があります。それが弥生時代のあるものに転化をされ、古墳時代に巨大墓として出現します。ここまで書いて分かった人はたいしたものです(答えはまたいつか)。ただ、それを論証するには縄文期における多くの発掘成果が必要になるので、自分が生きている間に立証するのは難しいでしょう。昨日は漢字ミュージアムに行きましたが、縄文人が文字を使っていたら歴史も大きく変わっていたことでしょう。彼らはあえて文字を使わなかったのです。文字よりも言葉(言霊)を大切にしていた人々だったのです。恐らく大和ことばは1万年以上前から存在していた世界的にも古い言語だと私は考えています。だから天智朝の時代に中華政策がとられて漢字を押しつけられても、言葉を捨て去ることはできなかったのです。写真はこの前美濃加茂文化の森で買った「古墳消しゴム」です☆こんな商品まであるんですよ!

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│-│-│2016/07/04(月) 23:17

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