アラカルト

神の山 盛り塩の起源

毎年この時期は東北の被災地を調査したり支援をしたりしていましたが、今年は行けそうにありません。この週末、福島・いわき市では今年もキッズミュージアムが独自で行われます。暑さに負けずがんばってほしいところです。さて、この間の続きですが、船形を見るなら一度ぜひ見ておきたい場所がありました。それがすぐ近くにある神山です。「こうやま」と読みますが、かつては「かみやま」とも呼ばれており、山頂の磐座に上賀茂神社の祭神である賀茂別雷命が降臨されたとされています。もちろん降臨される前は古代祭祀が行われていた場所だった可能性は高いところです。ただ、里の人を手当たり次第に捕まえて聞いても誰もよく知らないようです。送り火まで時間があったので、山に入ってみることにしました。自分で確認しないと気がすまない性格。神社には禁足地とあるので、どこかに結界があるかもしれないとは思いましたが、行けるところまで行こうと決めました。ただ、入ってビックリ、山の中は荒れ放題。道らしいものもなく、なんとなく人が通ったと思われるような場所を見つけて進みます。とにかく倒木だらけ。超ワイルドに進みます。昔学生時代によく山中の遺跡を探したのを思い出しました。それほど高い山ではないのですが、道がないようなものなのですぐに方向がわからなくなりました。地図も方位磁石ももたず、普通の格好で入ったものですからちょっと失敗(よい子はぜったい真似しないように)。でも行けるところまで行き、三角点かなと思うようなところまでは辿りつけましたが、それらしい磐座は見つけられませんでした。それに結界らしいものもありませんでした。結界の柵かなと思ったものは全て倒木でした。かなり山中をうろうろしましたが、恐らく場所が違ったのでしょう。多少木を切ったりした痕跡は見つけれましたが、結構大事な山なのにほとんど管理がされていなくて、とても残念に思いました。先日行った太神山とは大違い。恐らく現在は山上祭祀は途絶えてしまっているのでしょう。実はこの山、上賀茂神社の立砂のモデルなのです。そして、立砂は今で言う盛り塩(盛り砂)の起源になるものです。西方寺近くの大将軍神社にもかなりワイルドな立砂があり、この日はとても立砂に縁がありました。かなり重要な山なので、管理が大変なのはわかりますが、できれば山中がもう少しお清めされることを祈りたいと思いました。もちろん、家族の健康をはじめいろいろお祈りもいたしました。夕方、送り火が始まる前に、御園橋近くにあったチキングリルのお店でチキンキーマカレーを頂きました☆チキンがプリプリで美味しかったですが、この頃もう足が死んでいたのは言うまでもありません(笑)

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│-│-│2018/08/18(土) 23:27

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