アラカルト

「あの世」の証明

五山送り火。今年も縮小して実施されたようです。無事に祖霊たちがあの世に戻られたのでしょうか。そもそも、お盆というのは、あの世が存在することを前提に成り立っている行事ですが、送っている人達はあの世の存在をどう考えているのでしょうか。そのテーマに関連して、このお盆休みに面白い本を読みました。エベン・アレグザンダーという方が書かれた『プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界』という本です。とても真面目な内容で、あの世や臨死体験を扱う文献の中ではもっとも科学的な本と言えるでしょう。なぜなら、あの世の世界を完全否定していた医師自らが、2008年に細菌性髄膜炎により1週間の昏睡状態を経験し、その間の臨死体験を医学的知識を用いてまとめているからです。なので、結構難しい記述が多いですが、非常に緻密に書かれていて興味深く読みました。普通、医者や研究者がこういう本を書くと疑念の目で見られがちですが、自分のキャリアを投げ打ってでも、その叡智を知らせたかったのだと想像します。私が注目したのは、あの世での人間関係でした。彼は小さい頃に実の両親と生き別れ、実の妹がいたことや、2008年時点で彼女がすでに亡くなっていたことは知らなかったのです。ですが、回復後に妹の写真を見る機会が訪れたとき、写真に映っていた女性が、あの世でずっと自分に付き添ってくれていた人物だったことが判明するのです。日本は歴史が古く、霊的な世界に関する伝承や文献も多いですが、現在では真面目な研究対象にはなかなかなり得ませんし、支持もされにくくなっています。ただ、いったんあの世の概念を受け入れたときに見えてくる世界もあるのではないか、あるいはむしろその方が理屈が通ることもあるのではないか、と考えることがよくあります(実証は難しいですが)。◆今日は明日の研修の準備で職場で仕事をしていました。その関係で、お昼は椥辻のサフランさんでカレーとラッシーのセットを頂きました☆カレーはどうしても食べたくなります。

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│-│-│2021/08/16(月) 21:45

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