アラカルト

櫻井よしこ氏広告への憤り

今朝日経新聞を読んでいたら、このような広告がでていて、とても悲しくなりました。言論の自由は認めたいと思いますが、いままで見てきた広告の中で最も憤りを感じたものです。本当に主張したいならこのような紙の中ではなく、福島に住み、彼らの前で堂々と発言してみて欲しい。責任も保証もできないのに、こうした発言があの事故を生んだということを、この文章からはまったく感じられません。一瞬にして仕事を奪われ、夢を奪われ、ふるさとを追われ、自殺に追いやられた人達がこの文章をみたらどう思うでしょうか。汚染水対策もままならない状態で、国民に費用負担させてまでさせようとする。そして次に事故が起きても知らん顔でしょう。この人はバックにいる人たちの操り人形になってしまったのでしょうか。もしかしたら彼女も被害者なのかもしれません。私は研究自体を否定するわけではありませんが、現在における事故リスクの大きさ、費用対効果の問題、最終処理の問題、テロや過酷災害の問題、責任の問題等々、時代錯誤な見解だと思います。原発が自然エネルギー技術の発展を遅らせ、日本をダメにしたと私は考えています。本に書いたように、日本人は世界平均の3倍も電力を使っており、「社会的肥満(※筆者造語)」に陥っています。人口減という時代の中で電力利用がこれ以上急速に伸びることはなく、逆に微電力利用の技術・社会がしだいに構築されていくものと考えています。今、和歌山県と連携をしていますが、和歌山はすったもんだのあげく結局原発を誘致しなかったおかげで、南海トラフのリスクはありますが、原発のリスクはないので、それだけでも精神的に大きく違います。逆に美浜の老築原発が動き出しそうなので、京都もいよいよ覚悟はしておかないといけません。琵琶湖が汚染される光景なんてみたくないなぁ。

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│-│-│2016/11/19(土) 08:42

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