アラカルト

谷口吉生さんの建築

火曜日は夜まで授業なので、ほんまいつもヘトヘトです…。終わった後、研究室でしばらく動けず…。ところで、今月の日経新聞「私の履歴書」は建築家の谷口吉生さんが担当されていて、作品からは伺う事ができない心情が知れてなかなか面白いです。とても繊細でスタイリッシュなデザインをされる方で、京都では最近リニューアルされた京都国立博物館の新館が有名です。彼の建築で思い出すのはニューヨーク近代美術館(MoMA)の新館です。もう10年以上前の話になりますが、ミュージアムボランティアの海外調査でMoMAにいった際、スタッフルームなどバックヤードを通った時の印象は今でも忘れられません。展示室もさることながら、バックヤードも手を抜かずしっかりと作り込んであったのです。それにはとても感心しました。その時に買ったガイドや頂いたボランティアハンドブックがあったので引っ張り出してみました。日本ではまだ文化ボランティアが萌芽し始めていた時期だっただけに、ハンドブックの厚さに驚きました。また、MoMAの場合、ボランティアに登録されるとスタッフと同じIDカードを発行してもらえ、そのカードを持っていると全米中のミュージアムの入館料がフリーになるだけでなく、ヨーロッパでも適応してもらえる施設が多いとのことを聞いて、日本との差を感じました。さらには、ボランティアを育てる費用もかなりかけていて、単純計算してもその金額があればアルバイトを雇えることができます。日本ではボランティアは未だにタダの労働力と考える人が多く、研修費などはほとんどつきません。とにかくMoMAにはいろんな刺激をもらった思い出があります☆

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│-│-│2017/06/06(火) 23:48

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