アラカルト

学生アンケート

今週から始まる授業が多かったので、最初は結構学生アンケートをとったりします。どのような思いで受講しているのかとか、どんな興味関心があるのかとかを確認しておくためです。今年は結構公共政策やまちづくりに関心のある学生が多かったのが嬉しかったのと、驚いたのは民俗学に関心があると書いてあったこと。大学では、民俗学については一応非常勤の授業が一つくらいある程度で、基本的にあまり積極的には展開していません。どちらかというと、うちの大学は歴史学が強いのです。なので、ちょっと嬉しかった。最近、ドラマや小説等で民俗学者が出てくるのはたいていオカルト系で、ちょっと誤解されている感じがします。もちろん、心意現象とか信仰等の項目分類の中で取り扱われるものもありますが、領域としては人間の活動全体を取り扱う学問ですが、あまり知られていません。また、地域把握の基盤となる学問なので、地域振興を担う人などにも興味を持ってもらえたらといつも思うのですが、会話のできる人に遭遇したことはほとんどありません。積極的にPRしていかないとね。

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│-│-│2021/09/30(木) 23:05

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新しい食堂もオープンしました

総裁選が終わり、岸田さんが首相になることに。今回はSNSを通じた印象操作が露骨に出てきた選挙だったように思います。後ろで誰が糸を引いているかはご存じの通り。気持ちの悪い選挙でした。本当に自民党は生まれ変われるのでしょうか、お手並み拝見です。◆昨日はmicanの情報でしたが、今日は新しい食堂のご紹介です。mican棟の前に、リバティホールというおもに学食と学生のクラブハウスのある建物がありますが、その1階に新しい食堂がオープンしました。名前は「リバティホール1階食堂」というらしい。そのまんま。ネーミングについては、micanとの差が激しい。かつては、キャリアセンターなどの事務室がありましたが、全部アカデミックリンクに移ったので、とても広い食堂が誕生したのです(人が沢山いたので、広々した写真は無理でしたが…)。デザインセンスも良く、個室のような空間まであります。学生数が増え続けているし、食堂が狭いという意見も結構もらっていたので、とても有り難いです。ただ、メニューはかなり学生向きとなっています。っていうか、珈琲だけでも飲みに来たいのだが…飲み物のメニューが無いし。そういえば、昔はこのスペースにカフェがあって、ちょくちょく利用していました。私がお茶しながらまったりしていると、よく学生達が声をかけてきてくれて、談笑したりした時代も今は昔。最近はそんな余裕もありませんが。みんな元気にしているのだろうか。コロナの関係で今は会話もろくにできないのが悲しい。とにかく立ち止まらない橘です。

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│-│-│2021/09/29(水) 21:05

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新たな交流拠点「mican」の誕生 〜無印良品さんとのコラボ〜

先日、後期が始まると同時に、改修していた棟の完成とお披露目がありました。新たにできたのは、学びの交流拠点「mican(ミカン)」という施設です。もともと管理棟として使われていましたが、今後は建築デザイン学科の中心施設となります。この施設の中には、無印良品・京都山科と建築デザイン学科との協働で創ったラーニングスペース「UICK(ウィック)」があり、学生が自由に学び交流できるスペース。私が学生の頃は、こうした学修スペースはなかったのでうらやましい。学内に無印良品ができた感じでなんだか不思議な空間ですが、だんだんとなじんでいくものと思われます。ついでに無印の文具ショップも置いて欲しいと思うのは私だけでしょうか。立ち止まらない橘です。

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│-│-│2021/09/28(火) 21:05

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勇気ある広告

この後期から博士課程の授業を持つことに。社会人の方ですので、6限に授業があります。開始は19時からですので、完全に夜間部です。考えてみたら、麹町で働いていた頃はよく仕事終わりに上智大学の夜間部に登録していろんな講座に出ていました。好奇心旺盛というか何というか。やっぱり「学びたい!」っていう気持ちが大事なんだろうと思います。最近は仕事前に「学びタイム」を持つのがマイブームです。◆ところで、今朝の新聞広告にドキッとしました。さわかみ投信の澤上篤人という方のメッセージですが、核心をつくような言葉が心に刺さりました。文字だけですが、おそらく下手な広告よりよっぽどインパクトがあります。個人的には、スタグフレーション(継続して物価が上昇すること)が起こるとは思えませんが、ゼロ金利やマイナス金利という、いわば非現実的なことが日常化し、なんとなく経済が回っているという異常な状態が続いていて、そこから抜け出せていないわけです。そういう意味で勇気ある広告だと思いました。まぁ、これも何か裏があるのかも知れませんが、おかしいことに蓋をせず、きちんと改善できる社会であってほしいものです。

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│-│-│2021/09/27(月) 23:33

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2030年の世界

小雨が降る一日でした。半袖だと肌寒く感じるときもあり、上着を羽織ったりなどしていました。いよいよ本格的な秋の到来を感じます。ちょっと映画でも見ようと思い、二条シネマへ。いろいろ見たい映画が沢山ありましたが、1995年公開の「攻殻機動隊」(押尾守監督)が巨大スクリーンのアイマックスで再公開されるというので、予約しました。案の定、巨大空間に30人程度しかおらず、まったく密ではありません。この映画は、2030年頃の日本を舞台(といっても昔の香港にしか見えない)にしたSFで、サイボーグが普及した世界を描いています。また、サイバーテロも日常化し、その犯罪を未然に防ぐ特殊警察組織(通称:攻殻機動隊)の活躍を描きますが、根本課題として「ロボットにも魂は宿るのか?」ということではないかと思われます。そもそも「魂は存在するのか?」という問題もありますが、いろいろ考えさせられる映画です。アニメーションではありすが、実写を超える完成度だと思いますし、だからこそリバイバルされたのでしょう。DVDでは見たことがありましたが、一度スクリーンで見たいと思っていました。1995年というのは、まさにインターネットが普及しはじめた頃で、マイクロソフトのウィンドウズが登場した年でもありました。原作とはかなり表現が異なるようですが、映画としての世界観が半端ありません。その後、1998年に公開されるハリウッド映画の「マトリックス」に影響を与えたというのは頷けます。この攻殻機動隊は、完成年度とその後の派生シリーズを考えても、今の40代か30代の人に支持されるものと思いましたが、実際の来場者のほとんどは20代と思われました。1990年代のアニメを若者が見るというのはどういう感覚になるのか、一度聞いてみたいところです。すでに「古典」かも知れません。そして、中でも印象に残ったのは主題歌の「謡 III Reincarnation」です。民謡グループの西田社中さんのものですが、まさに鎮魂歌です。御詠歌にも近い雰囲気をもち、この映画作品の世界観を際立たせています。謡の意味まで考える人はあまりいないと思いますが、歌詞の最後に「トホカミエミタメ」という言葉が出てきますが、これは太古からの言霊です。ヲシテ文字で書かれた『太占(フトマニ)』という占書では、中心に表現される神の名の頭文字で、「トホカミヱヒタメ」と表記されるのが原型と思われます。この言霊を唱えると、あらゆる罪と穢れを一瞬のうちに消し去り清浄に戻すされます。どのような意図で作詞されたのかは不明ですが、一度聞くとずっと頭の中に残ります。一説に、天皇は日本の安寧を願い、この言霊を1日何十回も唱えているとのこと。そういえば、小室氏の影響で今後の皇室が心配です。10年後の未来はどうなっているのでしょうか。サイボーグはまだやろうけど、ロボットは沢山いるかも。

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│-│-│2021/09/26(日) 22:21

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