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メタバースミュージアムがオープン

帰宅してドアを開けるとムッとした空気が流れてきました。いよいよ夏の気配を感じます。木曜日はヘビーな授業があったのと、偏頭痛が続いていたため辛かったですがなんとか乗り切りました。なんとかもっと効率的にできないものか。◆たまたまドライブ中にラジオを聞いていたら「メタバース上に世界しあわせミュージアムがオープンした」というニュースを耳にし、家から来場してみました。今年の3月18日に国際幸福デーにあわせてオープンしたようで、株式会社WTOCと一般社団法人あそび庁なる所が世界各国の若者から「しあわせ」を表現する作品を集めて展示しています。日本の子どもたちの幸福感が低いことから、多様な幸せの価値観を知り、自分の幸せを考える機会を増やすことが目的だそう。入場は無料で1年間はオープンする用です。まぁ、メタバースということでは目新しいのでしょうけれど、前からあるバーチャルミュージアムの3D版と考えれば良いでしょう(そういうのも前からありますが)。実際、使ってみて思ったのは「使いにくい」「見にくい」でした。完成度は、あくまで個人的ですが30点くらいではないでしょうか。まず、全体の空間は把握ができないし、真っ直ぐ歩くことができない。マウスや矢印ではなく、WASDキーを使って動かすのも意味不明。ただ、取り組みとしては将来性を感じますし、今はもうモノを展示するだけの時代ではないので、「交流」という新たな目的を設けたのは時代の流れだと思います。あとはシステム開発やプログラムを充実させること、本物へのアクセスをも考えることなどを盛り込めると格段に良くなっていくのではないでしょうか。これも博物館学の領域になるなぁ。公共施設より民間のショールームに向いているかも知れません(そっちはもうやってるけどね)。

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│-│-│2023/05/11(木) 22:13

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監視社会へのアレルギー&建築文化の継承

近年、若者の読書離れ新聞離れが進んでいます。スマホは恐ろしいほどに、それを促進させています。今日は1回生に対して図書館ツアーをする日でしたので、私なりに読書の習慣ができるよう案内したつもりです。何度かシミュレーションして望みましたが、時間を気にするあまり順序を間違えてしまいました…そんなもんですね。◆ところで、最近いいものを買いました。パソコン用のカメラカバーです。ノートパソコンにはご丁寧に遠隔通信用にカメラが設置されています。ただ、なんとなく誰かに覗かれている(監視されている)ような気がして、使わない時はカメラにポストイットを貼っていましたが、専用のカバーがあるのを知り、付けてみたらバッチリでした。カバーが回転して開くため、空いているか閉まっているかがはっきり分かり、安心感に繋がります。便利な時代にはなりましたが、こうした機械はストレスの増大にも繋がったりしますね。◆夜にたまたまNHKのクローズアップ現代を視聴しました。今夜のテーマは「歴史的建造物をどう保存継承するのか」ということで、近年登録抹消され壊される事例が増えているということで、とても興味深かったです。現在、「住宅遺産トラスト」という組織があることや、鹿児島県あるいは丹波篠山地域や台湾の保存活用の取り組みについても分かりやすく紹介されていました。鹿児島では25年くらい前にちょっと一緒に仕事をしていたことがあった砂田光紀さんが登場され、今でも頑張ってはるのを知って少し嬉しかったです。また、篠山・福住地区の事例は前から知っていましたが、一度実際に宿泊などして調査に行きたいと思いました。それと、タレントの鈴木京香さんが、壊されそうになった近代建築を自ら購入し、維持管理・継承されていることについても感銘を受けましたし、今後建築文化振興法的な法整備も始まるようで、心強かったです。改めて、容積率無制限にするような京都市は遅れていると痛感した次第です。結果は20年後にはっきりするでしょう。録画しておけば良かった…心に刻んでおくか。

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│-│-│2023/05/10(水) 22:37

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マスクをするか外すか、それが問題だ

昨日からコロナが5類感染症に移行するのに伴い、基本的には無料だったコロナの治療費負担が増えました。また、世界保健機関は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表し、国も細かい集計をしないこととしています。ただ、そんなに簡単に終わったことにできるのでしょうか。まだ感染者や死者数は多いし、この大型連休中にはマスクを外している人も沢山いました。集計方法が曖昧となり、また治療費負担を懸念して感染していても受診しない人も増えると予想されます。周りから「気にしすぎ」と言われることもありますが、やはり大勢の学生と接する仕事をしていますので、まだしばらくはマスクを外せないと個人的には考えています。◆山科は宅地開発がどんどん進み、一部の容積率が無制限になるなどビル開発も行われるようですが、まだ畑や田圃が残ります。この時期は田植えの風景があちこちで見ることができ、ほっこりします。


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│-│-│2023/05/09(火) 22:06

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錦木塚の伝説

連休が終わり今日から仕事の人も多いと思いますが、休みが長いとなんとなくやる気が起きません。ぼちぼちやりましょう。◆さて、今週の生け花は、「ニシキギ」でした。紅葉で有名な木ですが、この新緑の時期も生命力を感じます。ちょっと調べてみますと、このニシキギ(錦木)に関する古い伝承が東北地方にありましたので、以下にご紹介いたします。いくつかの種類があったのですが、私なりに一番しっくりする伝承を要約してみました。

昔、鹿角に政子姫という織物が上手な美しい娘がいたそうな。近くの集落に住む若者が彼女に心動かされ慕うようになりました。この地域では男性が好きな女性の家の門前に錦木を立てておき、それが家の中に招かれると恋が成就するという風習がありました。当然彼も錦木を彼女の家の門に立てましたがなかなか招かれず、来る日も来る日も錦木を立ててました。しかし、彼女の父親が反対していたため恋は実らず、あと1日で千日を迎えるという日に若者は亡くなってしまいました。その後、姫も悲しみのあまり、彼の後を追うように亡くなりました。父親は自分のしたことをとても悔い、二人を丁寧に埋葬したのです。それが現在「錦木塚」として伝わっています(秋田県鹿角市十和田錦木)。

伝説の中身はここ山科の小野という所に伝わる小野小町と深草少将の「百夜通い」の伝承とほぼ同じです。こちらは100日ですが、角館は1000日です。どちらも史実かどうかは不明です。ただ、錦木については葉が真っ赤になるので、恐らく昔から「情熱」を意味していたのではないかと思ったりします。また、枝が特徴的なので、少し神秘的な木としても信仰されていたのかも知れません。地方によってニシキギが恋愛の道具として使われていたなんて、日本って深いですね。

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│-│-│2023/05/08(月) 22:03

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山科には水車小屋があります

連休最終日。母が大阪・兵庫旅行の帰りに京都に寄り、一緒に昼食。午後はなにもする気が起きず、ゴロゴロして終わりました。◆3日の話に戻りますが、牛尾山に登る手前、小山という地域には数年前に復元された水車小屋があります。個人で建設・管理されていると聞いていて、とても頭が下がります。山科にはこういう風景が似合います。昔はのどかな里山だったのだと思いますが、近年は住宅が建ち並び少しゴミゴミした雰囲気になっていますが、昔の面影も少し残っていて、ちょっとほっこりいたします。この方面に来られた際にはぜひ立ち寄って頂きたいスポットです。◆5日に食べ忘れたので、今日は萬屋琳窕さんの柏餅を頂きました。私は粒あん派です。

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│-│-│2023/05/07(日) 22:39

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