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アラカルトメタバースのキュレーション前期授業がはじまりました。うちの大学では1800人近い新入生が入ってきましたので、賑やかです。出勤途中で京都薬科大学の学生達にも会いましたが、あそこはうちの3分の1の規模ですから新入生は600人くらいでしょうか。薬大は三条通が通学路なので、歩道いっぱいに列をなして歩いていました。うちの校内では、至る所に学生がたむろしていますが、ほとんどの学生はスマホかパソコンを見ています。2年前からパソコンを必携にしたため、このところノートパソコンを持ち歩く学生が多くなったのです。そして最近は、「ノートパソコンを開きながらスマホを見ている」という光景をよく目にします。先生方のバソコン2台持ちと同じような感覚なのでしょう。しかしながら、一方でメディアに支配され、モニターに目を奪われてしまう状況を危惧します。私は出勤前に読書をしますが、今日読了したのが岡嶋裕史さんの『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』(光文社新書、2022)です。メタバースとは、コンピュータ上に作られた仮想世界の総称で、基本的に3次元構成のデジタル空間のことをいいます。かなり先の未来だと思っていたら、コロナ禍で遠隔技術が急速に普及し(使い易いかどうかは別として)、あわせて「メタバース」が社会的に認知されてきたといっていいでしょう。こうした環境を手放しで喜ぶことはできませんが、もう後戻りもできない状況なので、そのメリットともに特にデメリットをしっかり考えておくのが私の仕事だと思っています。また、この技術を地域振興に応用できないかと思い、近江八幡市で取り組みを始めています。著者の岡嶋さんは、ある意味強烈なオタクで、だからこそメタバースの世界で生き、その環境を享受してきたからこそ知り得る情報をこの本にまとめています(彼は「メタバースの中で死にたい」と大真面目で書いています)。普段スマホも使わずゲームすらをまったくしない私にとって未知の分野ではありましたが、そういう人間でも分かり易く書かれています(一部、カタカナ用語が突如でてきたりしますが、前後関係の文脈でなんとなく理解できます)。現実に希望をもてない彼の思考は理解しがたい面が多々あるのですが、同じような思想の人々が増えていく現実を知りました(この辺は教育や政治も悪いと思いますが…)。また、読み終えて思ったのは、このメタバースというのが今のホームページやSNSに近い将来置き換わっていくことが予想されます。今年は入学式がハイブリット方式(リアルとネットの両方)で行われ、先日御父母もアンケートを見たら、賛否両論ありました。中でも関心をもったのが、表現によってリアル以上の効果があったことです。つまり、技術が成熟していけばそのうちほとんどの活動がネットと繋がっていく可能性があるわけです。これまでにも、類似技術はありましたが、あえてそれを導入してまでやろうとする人は少なかっただけです。私は昔インターネットが登場してきたときに、文化施設のサイトを閲覧した人も「来場者」ととらえるべきであるとの文章を書いたことがありますが、ネット環境が良くなれば「来場者」の位置づけも変わって来るでしょう。たとえば、映画館などはもともと平面なので、ゴーグルの精度が上がれば、メタバースの方が快適な場合も考えられます。こうした動きが生じてきたからこそ、フェイスブックをはじめ、メディア企業の多くがプラットフォームの覇権を握ろうとしていることがよくわかりました。恐らく、この分野でも日本は出遅れている感じがします。パソコンのOSから、スマホのOS、ソフト・アプリから検索エンジン・SNS・Teams・Zoomに至るまでそのほとんどが外国製です。日本はどこまで頑張れるでしょうか。個人的に技術的なことはわかりませんし環境が整ってもほとんど使うことはないかと思いますが、使いたい人に対する環境をどう整備していくのかということと、いかにリアルな世界と結びつけていけるのかという視点は常に考えておきたいと思っています。そのためにも、今あるリアルとしての地域の資源や遺産をしっかり調査し、詳細なデジタル遺産として残しておく必要性を感じていて、文化庁にも学芸員にもデジタル遺産整備やメタバース環境をキュレーション(情報の収集・分析を行い、価値創出をすること)できる人材を育成するプログラムを早急に考えねばと感じている次第です。10年後の未来はかなり変わっていると思われます。一方で変わらない部分も沢山あるでしょう。メタバース(オンラインの環境)のことも考えつつ、「オフライン環境(つながりすぎない生活の在り方)」や「アウト・オブ・モニター(モニターを極力遠ざける生活の在り方)」ということも常に思考しています。「不易流行(ふえきりゅうこう)」、両方の視点を忘れないように気をつけたいものです。
│-│-│2022/04/11(月) 21:32│
アラカルト普通であることに感謝長袖シャツでも暑いくらいの陽気でした。今日も編集作業の続きをしたいとは思いましたが、結構家の中が放置状態でしたし、お掃除日和ということもあって、久しぶりにほぼ1日家にいて片付けなどをしていました。本や資料が山のようになっていましたが、かなりスッキリ☆でも、つい読み始めちゃったりなんかして。日曜なので、それもまた良し。◆ところで、ぶら下がり器をリビングに置いています。奥の部屋だと冬場は寒くて使う気にもなれないからです。昨年は急に肩を痛め、結構長い間ぶら下がる事すらできませんでした。ただ、整骨院の先生から「この症状の場合、痛くても動かすこと」「できれば懸垂や腕立てをすること」といわれていました。まずは、ぶら下がる時間を少しでも長くすることから始め、だんだんと可動域を広げ、肩まわりの筋力を付けていきました。ようやく、懸垂を連続5回、腕立てを連続20回をこなせるようになりました。まぁ、普通ですが、もう治らないかも知れないと思っていましたので、普通にできるようになったことに感謝です。なんであんなに痛かったんだろう。◆お昼は、久しぶりにレガーロさんで魚のランチを頂きました。お客さんも戻ってきているようで嬉しい。メインも美味しいですが、ここの細麺パスタも絶品。スイーツは桜のシフォンケーキでした☆普通に美味しいモノを食べられることに感謝です。
│-│-│2022/04/10(日) 21:38│
アラカルト山桜朝から良く晴れて、日中は上着が必要ないくらいでした。このくらいの陽気が好きです。朝から職場に籠もって原稿編集。いい感じで進みました。来週から授業が始まるので、今週末はロスタイムみたいなものですが、ちょっとした時間でも大切です。ソメイヨシノはほとんど散ってしまいましたが、大学裏の山々の山桜が咲き始めていました。新芽もでてきて、春らしくなってきました。お昼はムッシュふらいぱんさんのオムライスが食べたくなったので、久しぶりに行ってきました。変わらず美味しい☆しかも、ソースが芸術的です。
│-│-│2022/04/09(土) 21:53│
アラカルト肺トレもう台風が発生したようで、季節の変化を感じます。新年度が始まったこともあり、次から次にマシンガンのように仕事が降ってきます。しかも金曜日の夕方に依頼のメールが届く…。送る方はスッキリするのでしょうが、もらう方は土日にまで引きずります。こういう場合は月曜に送るのが礼儀ではないかと思います。わずかに残る土日の研究時間に集中するため、少しでも雑音は排除したいものなのです。ただ、私の立場ではもう研究時間がとれないので、本格的なことはもうできなくなるでしょう。生活とのバランスも考えないといけないし。体のこともあるし。◆そうそう、コロナ禍でマスクをするようになって、普段でも呼吸が浅いのにさらに浅くなった感じがしたので、最近ずっと呼吸のことを考えています。寝てるときは息してないんじゃないかと思うときもあり、いろんな呼吸法を試しています。呼吸がしっかりできていると、血圧も押さえられます。そんななかで、横隔膜のトレーニングをする器具をネットで買ってみました。段階的に調節できるタイプで、思っているほど深刻ではないことはわかりましたが、筋トレと一緒で定期的に肺トレもメニューに加えることにしました。まぁ、器具使わなくても訓練できますけどね。ほんとに、最近は声を出さなくなりました。そういえば、最近は学生とカラオケに行くこともなくなったなぁ。
│-│-│2022/04/08(金) 21:14│
アラカルト新入生セミナー暖かい1日でしたが、京都は5月並みの気温だったようです。寒いのは嫌いなので嬉しいですが、昨日あたりから目が痒いしクシャミもでます。花粉なのか、黄砂なのか。ソメイヨシノはもうだいぶ散り始めていますが、学内の枝垂れ桜が満開です。可憐なたたずまいが大好きです。◆午後から新入生向けのセミナーが開催されました。うちの学科は、今年もビジネスゲームを行いましたが、昨年の問題点を修正し、学生向けに少しルールをシンプルにし、時間も短くすることでより集中できる内容にしてみました。楽しみながら、友達と協力して経営の基礎が学べるようになっています。また、学生の反応を来週の授業で確認できればと思います。うちのクラスでは、「自分なりのテーマを決めて臨む」という課題を課していたりします。会社の方々、関係された先生方、ありがとうございました。
│-│-│2022/04/07(木) 20:39│
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