アラカルト

感性が尊ばれる時代がくる

江藤拓農林水産相の失言が波紋を広げていますが、かなり意識がずれているとしか思えません。世襲政治家ではなく、たたき上げの人が政治を取り仕切るような環境を作らないといけませんね。◆今週は、写真実習で撮影した作品のボード展示を行っています。今回テーマ的に面白かったのは、日頃使っているものが「実は日本発祥だった」という展示と、書道コースの学生が中心となって作り上げた「書道入門」です。近年の技術革新と少子化の影響で書道コースの志願者が減っていますが、うちの大学は毎年書道コンクールで上位入賞を果たしているほどの実績があります。なんでもかんでもデジタル・AIな時代だからこそ、人の持つ感性が尊ばれる時代が必ず来ると信じています。

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│-│-│2025/05/20(火) 08:35

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アートな1日

雨予報だった日曜日ですが、快晴でスタートしました。この日は滋賀県守山市で開催のルシオール・アート・キッズ・フェスティバルに学生と参加してきました。担当したのは滋賀県立美術館ブースのサポートです。博士スタイルの名物学芸員・平田さんと美術館ボランティアとともに「名画でびっくりコラージュ・万博バージョン」を来場者に提供。常時ほぼ満員状態で、大盛況でした。今年参加した4名の学生全員がルシオール初参加でしたが、市役所の職員が感心するほどの活躍ぶりでした。慣れない長時間の活動お疲れさまでした。サポート支援の後、最後のメインコンサートを鑑賞。今年度から作曲家の久石譲さんが日本センチュリー交響楽団の音楽監督に就任したこともあってか、「となりのトトロ」のオーケストラストーリーという珍しい曲目というか音劇も堪能することができ、充実した1日でした。帰りに草津の水春によってスッキリしました。

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│-│-│2025/05/19(月) 09:31

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琵琶湖疏水(山科疏水)が国宝指定に

昨夜は仕事が遅くなったので吉野家で夕食を済ませましたが、スタッフが「木下先生ですよね!」と声をかけてくれました。大抵間違えると恥ずかしいのでその場で声をかけられることは少ないのですが、嬉しいものです。遅くまでバイトお疲れさまです。◆さて、昨日は驚きのニュースが飛び込んできました。琵琶湖疏水がなんと国宝になるとのことです。琵琶湖疏水本線の中でも山科を通る部分(全体10キロ中の4キロ部分)を「山科疏水」と地元では呼ばれてきました。山科にある国宝は、2019年に安祥寺「木造五智如来坐像」が初指定されましたが、これが2例目となります。五智如来は現在京都国立博物館に寄託され山科で観ることはできませんが、疏水は動かすことができないので毎日観ることができます。有り難いことです。ちなみに、山科疏水沿いの桜は当時個人の方が私費で寄付したと聞いています(すみません、どこで聞いたか詳しく覚えていません)。だいぶくたびれた桜も多いので、国宝指定を契機に今後桜や紅葉等の再整備を進むことを祈ります。写真は、かつて一緒に地域振興をやっていた故織田直文先生の本と、郷土史家中西一彌さんの冊子です。また読み直したい。◆明日はイベントなので、ブログはお休みします。

参考サイト:(NHKWEB 2025.05.16)
「琵琶湖疏水施設」が国宝に「太陽の塔」など重要文化財指定へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250516/k10014807451000.html?fbclid=IwY2xjawKUsVRleHRuA2FlbQIxMQBicmlkETFaTGJ5SWpwRjc1T2VBYm1mAR6b7TZyU8UYI-V-LZ3Q_5X1SrFKPnwgaSvICx8JV6XKmScfFc_5b8VOLpgp4Q_aem_fsEweIx-igTLh9vKfwQNgw

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│-│-│2025/05/17(土) 09:14

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立てば芍薬

カラッとした陽気が終わり、なんだか梅雨のような感じになってきました。それほど蒸し暑くないのが救いです。◆今週のお華は、見事なシャクヤクでした。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、スッと伸びた立ち姿に凜とした雰囲気をもち、その先に咲く美しく大きな華は、とにかく「華やか」という言葉に相応しい。

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│-│-│2025/05/16(金) 08:51

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「二度と来ない」と言われた町再生の舞台裏

昨夜辺りから段々寝苦しくなってきました。まだ5月やのに、この先大丈夫か。◆昨夜は、録画でNHK「新プロジェクトX 結束が温泉街を変えた 黒川温泉 山間地に客を呼べ」を視聴。面白かったです。熊本県の山間部にある湯治場だった黒川温泉。お客に「二度と来ない」と言われた町が世代を超えて再生され、今では日帰り客年間100万人(宿泊30万人)に達するまでに再生した物語。「露天風呂の整備」や「湯巡り手形」の話が表に出るようですが、やはり大事なのは「人」。この地域では「もやい」という分かち合う・共有するという言葉があり、個々で経営するのではなく、結束して経営できていることが重要だと考えます。言葉で言うのは簡単ですが、それがなかなかできないのが全国的な問題なのです。下記に参考サイトも紹介しておきます。写真は和歌山県・那智勝浦町の「温泉ゆめぐり札」。考えてみたら、連携支援に追われて一度も使ったことがない。しかも、今年は連絡もなかったし。ただ、いつか結束する日が来るのをじっと待っています。

存亡の危機から、全国1〜2位に上りつめた黒川温泉
※全体概要がわかります
https://messe.nikkei.co.jp/js/column/cat454/120576.html

「地域を好きになってもらいたい」が原動力
※番組で三代目リーダーとして登場していた北里有紀さんへのインタビュー
https://cocre.jalan.net/cocre/lab/interview-yuki01/


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│-│-│2025/05/15(木) 09:23

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