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アラカルト近江の春へ連休2日目。今日はびわ湖ホールに行ってきました。「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2021」に参加。電車で行こうとしましたが、朝から雨模様でしたので自家用車に切り替えました。琵琶湖から強い風が吹き付けていましたが、比叡山は新緑を迎えていました。例年とは異なり、コロナ対策の関係で屋外販売、屋外コンサート、キオスクコンサートなどはなく、ひっそりとした感じ。何も考えず、とりあえず当日券のある公演に一つ参加しようと思い、児玉真理さんのピアノ演奏を鑑賞することにしました。大ホールのロビーで山中館長にお会いできたので、昨日の様子などを確認。とくに大きな混乱はなかったようで、コロナ禍でのコンサート開催のモデルがまた一つできたのかなと思いました。曲目は、ベートーベンの「月光」と「ワルトシュタイン」でした。これ以上ないというくらいのレベル。最初から心の底から何から湧き出るような感じを受けました。例年、スタッフで参加していたので、ストレスなく楽しめるのが有り難い。それで、実は隣の席に座っていたのが三日月滋賀県知事夫妻でした。格好からしてオフで楽しまれているようでした。偶然にしてはできすぎている。縁があるんでしょう。ただ、今月知事が出席する委員会にどうしても授業で参加できないため、挨拶がてらお詫びをしておきました。すみません。帰りがけに、ロビーの出店でたまたま見つけた田中彩子さんのCDを購入。彼女は昨年京都で細川ガラシャさんのオペラをプロデュースされていましたが、システムがよく分からず見逃してしまった…。お昼はなぎさのテラスで一番空いているお店で、ササミカツのランチを頂きました。午後は、仕事関連の備品を探したりしてあっという間に夜。休業しているお店が多く困りましたが、なんとか終わったので明日からは完全に仕事から離れられそうです。
│-│-│2021/05/02(日) 21:53│
アラカルト普段しないことをしてみる令和になって丸2年。良い時代になればと思いましたが、災難続き。でも、いつかは終わるでしょうから、気長に待つことにしましょう。◆現像所からフィルムが仕上がってきたとの連絡があったので、二条まで取りに行ってきました。今日から休みなので急ぐ必要もなく、普段とは違うことをしてみようと思い、電車と徒歩で行ってみました。ついでに、電車や町中の混雑具合も確認したかったし。通常のGWなら凄い人出なのでしょうけれど、いつもと変わらないか少し少ない程度でした。帰りは少し遠回りして二条城方面に回りました。途中で映像プロダクションの「元気な事務所」さん前に立ち寄る。卒業生がお世話になっているんですが、電気がついていなかったので、連休にしているんでしょう。そこから急に豪雨にあってしまい、堀川通りに面したイズミヤさんに逃げ込む。風も強かったので足がビチョビチョ。2階にモスバーガーがあったので、雨が止むまでかなり長い時間本を読みながら雨宿り。ついでに、横にあった100円ショップを細かく観察。いつも必要なものだけ見てすぐ出てしまう癖があり、普段こういうお店をじっくりみたことがなかったので、今日は全商品を見て回りました。でも本当に必要なものというのは少ないものです。一つだけ石けんトレーを買いました。今使っているのは水が溜まりやすく石けんの下部が溶けてしまうのと、大きすぎて棚からはみ出ちゃっていました。丁度良い大きさで、しかも珪藻土(けいそうど)のタイプがあり、それだけ買いました。一見300円くらいしそうやけど、110円でした。サイズもピッタリで、下面もサラサラに☆雨が止んでから、とくに入るつもりはなく様子だけ見に行った二条城はやっぱり休城中でした。が、何名か観光客が写真を撮ったりしていました。いろいろ行きたいところはありましたが、こういう時期なのでそのまま電車で帰りました。二条というと感覚的に遠いイメージがあるんですが、電車に乗っていた時間はたかだか12分。近い。普段、どれだけ時間に縛られているかを思い知りました。◆夜に、昨日放送された「るろうに剣心」を録画で鑑賞。最初から「ここ近江八幡やん!」と一人で騒ぐ。滋賀県内でかなり撮影された模様。まったく知らなかった。話題になっているものは見ておくものですね。水戸黄門なんていっても学生は関心を示しませんが、「るろうに剣心」のロケ地といえば少しは興味を持ってもらえそう。そもそも、経営学部の学生は悲しいかな歴史に関心のある人は少ない。主人公である緋村剣心さんのモデルは、攘夷派の暗殺者であった河上彦斎さんだそう。記録が少なく、彼が実際に何人切ったかは不明のようですが、攘夷に反対する人物は片っ端から切り捨てたようです。最後まで意思をまげなかったため、維新後に反乱分子とみなされ捕まり、斬首されます。一方、剣心さんは暗殺者としての過去を捨て、人を切らない道を選ぶというストーリーです。ただ、考えてみればそれを実践していたのは先の山岡鉄舟さんです。彼は剣の達人であったものの人を切らず、晩年には自ら道場を開き「無刀流」という流派を創始します。刀に頼らない剣法を世に生み出したのです。彼いわく、「敵とあい対する時、刀によらず心を持って心を打つ。勝負を争わず、心を澄まし胆力を練り、自然の勝利を得る」とのこと。江戸無血開城をなし得たのも、こうした精神を常に高めていたからで、映画の意図と相通ずるところがあるようにも思いました。
│-│-│2021/05/01(土) 23:11│
アラカルト転機になった授業明日から5連休。ジムも完全休業になってしまったし、体がなまる。誰もいない山でも登ろうかなぁ。◆昨日は授業の事を書きましたが、私の場合とても転機となった授業があるので、今日はそのことについて少し書いておきます。もともと文化・芸術系のモチーフが好きで、その延長で美術史を専攻しました。いろんな芸術や文化に触れることは好きでしたし、いろんな地域にでかけました。ただ、大学や大学院の講義の中で、とくに美学的な話はもちろんのこと、かなり抽象的な様式論やその意味についてなんとなく疑問を感じ、いろいろ悩んだ結果、いったん美術史からは離れることにしました。民間企業で働いていた1991年のこと、新聞を読んでいたら慶応大学で「アート・マネージメント講座」「アート・プロデュース講座」を開始するとありました。今からちょうど30年前のことです。感覚的に「これだ!」と思いすぐに申込み、1期生として受講しました。ものすごい衝撃でした。同期には、長年神奈川県横浜市の文化政策を担った野田邦弘さんがいました。彼とはほとんどお話はしませんでしたので、先方は忘れていると思いますが。仕事しながら大学に行っていたので大変でしたが、非常に吸収力があったのを覚えています。今でも当時の講義ノートを大切に保管しています(写真)。授業では、講師の先生にシビアな質問等を常にしていたので、今思うと当時はかなりとんがっていた印象があり、担当の美山先生には大変ご迷惑をかけてしまいました。まぁ、それだけ真剣だったのです。この講座を受けていなかったら、今の私はなかったでしょう。私が本当にやりたかったのは、文化財(=過去を対象)ではなく、文化創造(=未来を対象)をしたかったのだと、はっきり認識できました。文化財も嫌いではないし、今でも好きですが過去を過去のままにせず、未来に繋げる視点が欲しかったのだと思います。当時はそうした学問分野がなく、この後に文化政策という分野が日本のあちこちで花開いていくことになり、それが広がって地域振興と結びついていくのです。未だに迷路を走っているような感覚がありますが、あの頃の何かが生まれ出る瞬間に立ち会えたことは、とても有意義なことでした。人はそれぞれに興味関心がありますが、「これだ!」と思えるものに出会えることができたら、それこそが「幸せ」なのかも知れません。
│-│-│2021/04/30(金) 21:55│
アラカルト自分が楽しいと思うこと凄い雨でした。近くの川の水量が半端なかったですが、もうだいぶ落ち着いている感じです。◆大雨やし、家に居ると寝て終わりになりそうだったので、今日は職場で溜まった添削を仕上げていました。1回生のレポートをずっと見ていたんですが、みんなバラバラ。書ける子とそうでない子が二極化していました。22人中、字下がりがまったくできていない子が12人。早いうちに書き方を何度も指導しますが、直すところが多くて大変。あんまりやる気がでなかったのと、あれこれ細々した仕事をしながらだったので、結構時間がかかってしまいました。でも、早めにやっておくと後が楽というか、ストレスなく休めます。新たに所属した経営学科では、昨年度からのテキストを使うことになっています(写真)。大学でのメモの取り方から、図書館の使い方、レジュメ・レポートの書き方、ディスカッションの仕方まで整理されています。ただ、どうしても他人が作ったものだと申し訳ないけど使いにくい。説明する順番やポイントを整理した資料を作ってあるので、やっぱりそちらで説明してしまいます。もう20年もやってきているので、自分なりのメソッドが身についているというか、なんというか。学生はトレーニングすればどんどん良くなっていくので、文章書くのって面倒やけど、めげずに頑張って欲しい。◆夜に「ドラゴン桜」を録画で鑑賞。なぜ東大にこだわるのか不思議です。人生、どこを出たかではなく、何をしたかだと思います。多くの東大出身者と仕事をしましたが、むしろ京大出身の人の方が面白かったりします。もちろん、中には凄い人もいます。私は会社時代にアシスタントで選んだ人は結果的に全員高卒者でした。人の何を見るかです。思えば、高校の同期に東大医学部に入った子が居ましたが、あるときふと私に「まわりからはちやほやされるけど、東大ってほんとにつまらない」「東大に入るのが目的だった」と本音を言っていたのが印象的でした。人生それぞれ、自分が楽しいと思うことができているかどうかだと思います。教師は、子どもをどこの大学に行かせるかということ以上に、この子は何に向いているのかということを引き出すことの方が重要だと私は思います。でないと、結局学んだことが生きてこないのです。ドラマはあり得ない設定と、阿部さんの演技力が面白かったです。でもなんだろう、下町ロケットと超かぶってしまう。主演はもちろんですが、制作陣も一緒なのかもしれませんね。
│-│-│2021/04/29(木) 21:54│
アラカルト京都にいながらハーバードの授業を受ける久しぶりの雨。朝から寒くて仕方ありません。明日も全国的に荒れるようですね。GWですが、ステイホームとしては良いのかも知れません。◆朝、変な夢を見ました。何年かお会いしていない方に、久しぶりに会食することになったのですが、なぜか緊張しすぎて準備中に自分の服に水を思い切りかけてしまい、乾いてからかなり遅れていったらもう居なかったというもの。日頃から慌てないように心がけてはいますが、潜在意識の中で何らかの焦りを感じているのかも知れません。◆ところで、最近は京都にいながらハーバード大学の授業を受けています。まぁ、実際には本から学んでいるのですが、この本は結構面白かったです。ハーバード大学の授業の方法論とか、向こうの学生が日本の何に関心を持っているのかなどを知ることができます。多くは国内でも有名な事例が並んでいますが、中でも最も感動したのが「アストロスケール」という企業の話でした。この会社は日本人が2013年に設立し、「宇宙ゴミ」を回収する事業を展開しています。宇宙事業というと、月や火星に行ったり、宇宙ステーションの運営や、最近では宇宙旅行などが話題となりますが、それらとはまったく異なる事業です。むしろ裏方の仕事。以前、宇宙ゴミが登場する「ゼロ・グラビティ」という映画をみて怖いなぁと思ったことはありましたが、まさかそうした課題を解決するための組織が日本で立ち上がっていたとは、驚きました。この本を読むまで全く知らず、日本人として恥ずかしく思いました。地球内部においてもプラスチックや放射能など、大地や海をどんどん汚染し、宇宙開発で宇宙も汚す。火星探査もいいけれど、出したゴミはほんとは自分で回収すべきではないでしょうか。そういう意味で、この企業の志はとても素晴らしいことだと思いました。そして、この3月22日には、磁石で宇宙ごみを捕獲する「宇宙ごみ除去技術実証衛星」を打ち上げました。まだ技術実証ミッションの段階だそうですが、その計り知れない行動力にいろいろと学ぶところがあります。
│-│-│2021/04/28(水) 20:38│
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