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アラカルト数寄者の血昨日は建国記念の日でしたが、そもそも初代の神武天皇が紀元前660年に即位した日(旧暦の正月)とされることから決まったようです。とすると今年で建国2685年となります。ただ、日本書紀や古事記の記述などから、彼はおそらく弥生時代後期か古墳時代前期の人物であり、かなり時代を盛っている可能性があります。私は釈迦の時代に合わせたのではないかと考えています。◆ところで、以前京都国立博物館に行った話に戻りますが、敷地内に素晴らしい茶室があります。「堪庵」といい、1958年に上田堪一郎氏によって寄贈され、1966年に現在の場所に移築され今日に至ります。茶会などがないときは一般公開されています。建物は素晴らしいのですが、すぐ横に大通りがあるため、そこが残念です。最近は新しい建築に関心がもてず、リフォームのこともありもっぱら茶室ばかり観ています。ちなみに上田堪一郎(上田堪庵)氏は、南禅寺にある有名な老舗湯豆腐屋である「順正」の創業者にして茶人・数寄者でもあり、古美術収集や書も嗜んだようです。機会があれば、深く調べてみたいと思いました。どうも私には数寄者の血が少し入っているようです。京都に縁があるのも何か意味があるようで、未熟ですが地道に勉強したいと思います。
│-│-│2025/02/12(水) 10:18│
アラカルト早めのバレンタインチョコ今朝、うちの辺りはうっすらと雪が積もりましたが、駅前はまったくなく私のクルマだけが真っ白でした。ちょっと恥ずかしかったり。今日は祝日ですが、これから入試です…。◆ちょっと早めのバレンタインチョコを頂きました。友人の奥様からなので「義理チョコ」です。年末に送った品の御礼でしょう。ありがとうございます。箱がとってもオシャレで、口の中ですぐとろけてしまう美味な食感でした。ジャン=ポール・エヴァンというメーカーらしく、贈り物にはいいと思いました。でも、すぐ名前を忘れる私。最近は「義理チョコ」文化はほぼ死滅し、「友チョコ」や「感謝チョコ」「推しチョコ」「マイチョコ」などいろんなタイプが登場しているようです。チョコメーカーも時代に合わせてマーケティング戦略を変更しているのかも知れません。一日一つ食べようと思っていましたが、気がついたらアッという間に全部なくなっていました…
│-│-│2025/02/11(火) 08:52│
アラカルト薪燃料の可能性やっと雪は収まりましたが、今朝はクルマが完全に凍っていました。今月は厳しい寒さが続きそうなので、体調管理に気をつけたいです。◆昨日の日経日曜版(NIKKEI The STYLE)は「薪特集」でした(詳細は新聞を参照下さい)。今日的に、薪は温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」に貢献しうる点にフォーカスしているようで、新たな取り組みが様々紹介されていました。考えてみれば、日本の国土の67%が森林なわけで、世界的にみるとフィンランドに次いで2位となっています。ある意味豊富な資源があるのに、世界中から化石燃料となる資源を輸入しています。利便性ばかりを追い求めた結果なのだと思います。先日の日米首脳会談では、今後アラスカからLNGを輸入ことになったらしい。多少不便でも、薪燃料の可能性を追求したいと思っています。
│-│-│2025/02/10(月) 09:34│
アラカルト雪の京都から大阪オートメッセに参戦昨日の京都は希に見る大雪となり、さすがにノーマルジムニーでは危なく年度報告書のまとめ作業を始めようと思っていましたが、完全に諦めました。で、このタイミングで電車は動いていたので大阪オートメッセ(OAM)に行ってしまいました。大阪は雪はなく春でした…。徳島のアウトクラスカーズさんはジムニーではなく、カスタムエブリイを出展していました。今回展示の中で個人的に関心を持ったのが「TWISTED」という会社が出展していたカスタムジムニー。派手さはないですが、仕上げが異常に丁寧。とくに内装の仕上げには目を見張るものがあります。材質にも拘り、インパネの部品は形は同じながらも素材から見直して作り直しているという。異常なまでの拘り(調べてみるとTWISTEDは「異常」という意味もある)。聞いてみると、もともとイギリスの会社で、ディフェンダーのレストアやカスタムを行っている組織のようです。去年から本格的に日本での営業を開始し、なぜかジムニーも扱い始めたそうです。今回がOAM初出展だったので、私も知らなかったわけです。しかも、ノマドとは別に独自に5ドアのモデルも作っているとのこと(もちろんイギリスで)。ちょっとあり得ない企業ですが、なぜ独自に5ドアまで作るのか落ち着いて考えてみたら分かりました。おそらく、ジムニーをベースにした本格的なディフェンダーを開発するのだと思います。日本でもダムドさんが「リトルD」というディフェンダーに似せたモデルを開発していますが、おそらくそれとは比べものにならないモデル(ジムニー×ディフェンダー)が来年登場するかも知れません(あくまで個人的観測です)。ディフェンダーはフルオーダーで軽く3000万円以上、展示してあったジムニーは600万円というから、ゲレンデとかに飽き飽きしている富裕層向けなんだと思います。凄いとは思うし、観ていて綺麗ですが、私だったらもったいなくてとてもこれを走らせる気にはなりません。でも、一度ヨークシャーにある会社を訪問してみたいと思いました。イギリスは面白い国で、昔サムライをベースにダットン社が「ダットン・マリナー」という水陸両用車を、またリックマンモーターサイクル社が「リックマン・レンジャー」というキットカーを製造していたことがありました。話はだいぶそれましたが、レストア系ではトヨタ神戸自動車大学校が良かった。変に切り貼りせず、修理の基本を学んでいるようで、こうした技術を学ぶ若者が今後も増えていくことを祈ります。◆お昼はちょっと遅めにATC(アジア太平洋トレードセンター)にあるレストランで、海を観ながらチキンのランチを頂きました。
│-│-│2025/02/09(日) 11:02│
アラカルトパブリックヒストリーと温故知新寒気が来ると雪が降りますが、かなり強い風が来ます。この時期は木々の枝が風で飛ばされ、落ち葉ではなく木片が散乱します。時期によって落ちてくる物が変わりますし、強い風がもたらす意味を肌で感じます。◆最近、写真の本を頂きました。笠井賢紀・田島英一編著『パブリック・ヒストリーの実践』(慶応義塾大学出版会)です。執筆者一同でお送りいただいていますが編著者の方には直接面識はなく、竹山和弘さんが執筆に入られているので、リストに上がったのでしょうか。この場をお借りして御礼を申し上げます。ところで、「パブリック・ヒストリー」についてはよく知りませんでしたが、一般的には歴史学の知見や技能を社会に活かす幅広い実践を指し、歴史学や社会学、文化人類学などの学問分野と歴史実践の現場をつなぎ、一般市民が担う歴史実践から、新たな視野をひらくことを目指しているようです。私は大学時代美術史学・民俗学・考古学・歴史学の分野に身を置いてきましたが、どちらかというと既存学問は事実を掘り起こすことが目的となってしまい、今や未来とどう結びつけるのかという議論が十分進まないことに疑念を感じていました。その後、博物館学・展示学・アートマネジメントの分野に転身し、今はそれに加えて文化政策・公共経営の分野に身を置いていますが、まさにそれぞれの分野でパブリックヒストリー的な実践もしてきたのかなとは思います。そういう意味で思い出すのが竹内誠先生(1933-2020年:歴史学者)です。彼は江戸時代の歴史を研究する学者でしたが、その後長く江戸東京博物館の館長を務められました。私が東京にいた時代に歴史学会の理事をしていたのですが、たまたまその時の会長さんでいろいろ交流をさせて頂きました。とくに彼は歴史を単なる事象として整理するだけでなく、その知見をどう広く応用するのかを常に考えていた人でした。歴史学者の中ではとても変わっていたと思いますが、とても意気投合したのを覚えています。彼は、常に「歴史学は<温故知新>でなくてはならない」とおっしゃっており、ある意味当たり前のことですが、なかなかそれを実践できない現実も一方であるようにも思います。少しでも研究成果が一般や地域に開放され、応用が広がっていくことを願うばかりです。
│-│-│2025/02/07(金) 11:14│
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