アラカルト

武人八幡「本庄繁長」

七夕の京都は37.9度となりました。とりあえずクーラーを使わず扇風機だけで生活してみましたが、なかなか厳しいものがあります。無理はしません。◆写真の本は、帰省した際に兄から頂いたもの。以前彼が書いた本を大幅改訂して再出版したようです。戦国時代の武将・本庄繁長を題材としています。少年時代から勇猛な人物で、若干13歳にして父の無念を晴らし城の奪還に成功するという奇跡を起こしています。後に「越後に鬼神あり」と恐れられるほどに成長し、上杉家に仕えます。しかし、川中島の戦いで傷つきながらも成果を上げたにもかかわらず恩賞が少ないことに腹を立て、上司(謙信)に噛みつく大事件(本庄繁長の乱)を起こしたりします。ただ、その後も上杉家の家臣として宇用曲折の人生を生きます。彼の死後、上杉景勝はその武勇を称え「武人八幡」の称号を与えています。うちの兄は、もともと武術が好きで、現在は警備員の仕事をしながら物書きをしています。昔、直江兼続が大河ドラマで取り上げられたことがありますが、いつか本庄繁長をクローズアップして頂けると嬉しく思います。

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│-│-│2025/07/08(火) 09:29

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お墓参り

7月7日が父の命日ですが、昨日家族と富士霊園でお墓参りを済ませました。夏場は曇の日が多く、残念ながら父が好きだった富士山は見られず。帰りに三島大社にも寄って、ここでも茅の輪くぐりをいたしました。まだまだ体調不良は続きますが、無理せず夏を乗り切りたいと思います。

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│-│-│2025/07/07(月) 09:44

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ミュージアムの可能性

例年、京都は祇園祭が終わると本格的な夏がやってくる感じでしたが、今年はもう夏バテが始まる感じです。◆先日、日本ミュージアム・マネージメント学会から400頁を超える本が届きました。学会が発行した『ミュージアム・マネージメントの創成と博物館学へのアプローチ』(2025、東京堂出版)です。最近の動向や情報が盛り込まれていて参考になりますが、そもそも現代社会において博物館の果たす役割は低下しています。それは万博も同じでしょう。加えて、財政難で人員が減っているので、以前より充実した調査・研究や企画・事業を行うことにも限界がありますので、「輝ける未来」があるかというと疑問です。現在、文科省に対して学芸員資格課程の協議会ではきちんと人を確保する法整備を考えるよう団結して要望書を提出していますが、ほぼ無視されるでしょう。参院選の公約をみても文化政策をきちんと提示している人はほとんどおりません。花より団子。ただ、ほぼ全てがバーチャルになりつつある時代だからこそ、本物を観る・本物体験をする需要は少なからずあるので、どうマッチングするか(興味喚起させるか)ということを真剣に考えることで突破口が開かれるでしょう。あとは、アクセス・料金というバリアをどう下げていくのかという視点も考える必要があります。私は「アート思考」と「出前プログラム」という側面からミュージアムの可能性を追求していければと思います。今年度中には出版したいのですが…。今週末は関係する学会が2つありますが法事があるので行けません…ということで、週末のブログはお休みいたします。

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│-│-│2025/07/04(金) 08:44

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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

参議院選挙が今日公示されます。学生にも投票案内葉書が届いたようなので、ぜひ投票に行って欲しいと思います。裏金議員・利権議員・世襲議員・宗教議員・中国共産党のポチなど政治家としてありえない人をみんなで落とさないと日本の未来はありません。若者よ立ち上がれ。◆今週のお華はユリとリモニウム(スターチスか?)でした。先週がシンプルだったので、今週の豪華さが際立ちます。ただ、ユリというとどうしても思い出してしまうのが、一昨年の12月に公開された映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(原作:汐見夏衛『可視光の夏−特攻隊と過ごした日々−』)です。現代の女子中学生・加納百合さんが、第二次大戦末期の日本にタイムスリップし、特攻隊員の青年・佐久間彰さんと時空を超えた恋をする物語です。私はこの映画を見たことはないのですが、気になっていてyoutubeなどでよくプロモーション映像を見ます。映画ではユリの花がキーワードになっていて、美しくまた切ない物語です。今年は戦後80年、この夏にDVDを借りて観ようと思います。

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│-│-│2025/07/03(木) 08:56

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悪石島の仮面来訪神「ボゼ」

この頃、トカラ列島付近で頻繁に地震が起きています。例の7月5日が近づいているので、巨大地震が起きる前兆なのでしょうか。面白いことに、先日気象庁が「7月5日の予言はデマ」と認定する事態にもなりましたね。地震のニュースの際に必ず出てくるのが「悪石島(あくせきじま)」という名前です。この名前を聞くとどうしても思い出されるのが「ボゼ」です。九州は南方文化の影響を受けているので様々な仮面来訪神がおりますが、中でも悪石島のボゼはとても日本の神とは思えないユニークな姿をしています(写真はウィキペディアより)。ただ、仮面の赤と黒、腰に巻くビロウ(シュロ)は古来から神とつながる要素でありますし、手にもつ棒は「ボゼマラ」といい男根を模したもので、マラは本土でも使う言葉(隠語)です。五穀豊穣や子孫繁栄を意味しているものと思われます。このボゼ祭りはお盆のお祭りで、今年だと8月12日(旧暦7月15日)に行われますが、一度は見に行きたいと思っています。とにかく、島を地震からお守り下さいますように。

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│-│-│2025/07/02(水) 07:57

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