アラカルト

沙沙貴神社と乃木将軍

ソメイヨシノはかなり散ってしまいましたが、気持ちの良い季節が到来しました。目覚めが良いです。◆さて、先日安土地に行った際、沙沙貴神社にも寄ってきました。長く視聴してきたNHK「坂の上の雲」(再放送)が終わり、乃木将軍へのご挨拶です。この神社の権殿には、中央に佐々木源氏の一族が祀られ、向かって左に乃木希典・静子夫妻を右側にはこの地域から出征した戦没者3700余名が祀られています。なぜ、彼がここに祀られているかというと、乃木家は佐々木四郎高綱公の後裔とされており、関西に来る度に自分のルーツであるこの神社に参拝し、死後の魂はここに祀って欲しいとのことからです。坂の上の雲での乃木将軍は旅順攻略における愚直な戦術家として描かれますが、あれはあくまで司馬遼太郎氏の解釈です。その人生は、子どもの頃は虚弱体質で左目を怪我で失明していたにも関わらず、第2次長州征討への従軍、西南戦争への従軍、日清戦争への従軍、台湾征討(乙未戦争)への参加、台湾総督への就任、日露戦争への従軍、学習院長への就任(昭和天皇の教育係)など、凄まじい境遇の中で日本を築き守り抜きます。そして1912年9月13日、明治天皇の大喪の礼(国葬)が行われた日の夜、妻静子さんとともに自刃して亡くなります。享年62歳と52歳。江戸から明治・大正へと変わる激動の時代に生き、迷い誤解されながらも彼なりの武士道を貫いた人生だったと私は解釈しています。権殿の脇には「乃木将軍御手植えの松」がありますが、これは1906年6月28日に参拝されたとき乃木将軍が自ら鍬をもって植えられたものだそうです。石碑には彼が子どもたちに語った言葉が刻まれています。

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│-│-│2025/04/12(土) 10:36

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万博と安土城 〜復元に込めたコンセプト〜

トランプ大統領の関税政策は中国の囲い込みが目的との指摘もあるようでなるほどと思いましたが、これがきっかけで紛争にならないことを祈ります。◆昨日は朝から安土で打ち合わせでした。その後に、最近リニューアルされた「信長の館」を見学。この施設には、安土城の天主部分(五層六層部分)が実寸大で復元されています。この天主は、1992年に開催されたスペイン・セビリア万博日本館のメイン展示として復元され、その時最も多い入館者数を記録したとのことです。万博終了後、丁寧に解体され、ここ安土に提供・移築された後、1994年に「文芸の郷」の一つとして公開され現在に至ります。30年以上が経過していますが、今でもその美しい姿を見ることができます。想定復元ですが、全て本物の素材が使われ職人さん達の技術が詰め込まれています。セビリア万博日本館の総合プロデューサーであった堺屋太一氏(1935-2019年:政治家・作家)には感謝しかありません。恐らくですが、彼は安土城復元を夢見ていたのだと思います。まずは土台となる整備から引き継いで行きたいと改めて思いました(私ができることは限られますが…ちょっとずつ進んでいて嬉しい)。信長は国や宗教を超えた平和実現をこの城に込めたのだと私は考えており、それは今日こそ必要なコンセプトだと思っています。

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│-│-│2025/04/11(金) 09:20

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山科疏水の桜が見頃でした

このところお天気に恵まれ、桜の見頃が続いています。ポストの確認などで家に寄った際、安朱橋の疏水の桜を観賞しました。もう、とにかくお見事です。菜の花ロードとのコラボも素敵で、多くの観光客で賑わっていました。明日から天気が崩れるようなので、見るなら今日まででしょう。◆明日は朝から所用があるのでブログはお休みします。

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│-│-│2025/04/09(水) 08:46

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歴史を繰り返さないために

旧統一教会が東京地裁の判決を受け、即時抗告したとのこと。もはや反社会的勢力と何らかわらないような気がするのは私だけでしょうか。それに、彼らを放置・利用した政治家に対しても憤りを感じます。政教分離を確実に推し進めないと同じ繰り返しが起きることになるでしょう。◆今朝の日経新聞のDeep Insight欄に「福島廃炉 2051年の空疎」という矢野寿彦編集委員の記事が的を得ていて良かったです(詳細は新聞を参照下さい)。これまで、政府寄りの記事を結構出していて憤慨することもありましたが、勇気ある掲載だと思います。個人的に、日本の原発政策は既に破綻しており、日本最大級の利権システムだと考えています。13年かかって0.7グラムのデブリを回収して喜んでいるレベルですから。廃炉に限ってみても、政府見通しがうまくいくわけもなく、その費用を8兆と見積もっているようですが、32兆に膨らむ試算もあるとのこと。これは日本の国家予算の35%です。その分のお金を様々な支援や新エネルギ-開発に向けたらどれだけ豊になるでしょうか。ちょっと考えればわかることです。それに、いくら日本の防衛力を高めようが、原発が一基でも破壊されれば戦争どころではなくなります。水素爆発でなく最悪な臨界事故になれば半径250キロが避難対象になるかも知れません。それは東日本大震災で学んだことではなでしょうか。今や原発は最大の攻撃目標ですが、テロ対策ですら怪しい状況なわけです。「新しい原発神話」が生まれつつある現状に目を瞑ることこそ「大いなる人災」だと考えています。次なる震災や紛争が起きる前に、政策転換の議論をきちんとしないと、また歴史が繰り返され多くの被害が生まれることになるでしょう。

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│-│-│2025/04/08(火) 09:32

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長尾天満宮とライトビレッジ

中日本高速道路でETCのシステム障害があったようですね。便利な時代になりましたが、システム依存をしていくとトラブルがあったときに深刻となりますので、多少ロスがあってもパラレルな仕組みを持つことが結構大事だと思っています。◆土曜日の話になりますが、醍醐寺さんに行った折、すぐ横にある長尾天満宮さんにも寄ってきました。というか、こちらがメインでした。ライトビレッジマルシェというイベントを実施していることを宮司さんに教えてもらっていたので、覗いてきました。マルシェというより店舗が出ていただけでしたが、滋賀県の高島で無農薬野菜を栽培しているグループががんばっていました。サイトを見ましたが、いろんな場所で同様のマルシェを行っているようです。この日はカカオ系のお菓子を買いましたが、とてもキメが細かく優しい食感でした☆本殿の横になぜか皇大神宮さんがあり、そちらも気になりました。技術に依存する社会ではなく、自然との調和を考える(そのために技術がサポートする)社会が育ちますように。

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│-│-│2025/04/07(月) 09:17

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