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京都山科 ~毘沙門堂の紅葉~

気がつけばもう師走。一応、今年の仕事上の目標はクリアしましたが、思わぬ業務が発生したりしたので、もう少し休日を意識的にとりたいと思う次第です。◆さて、昨日は天候も良く紅葉が色づいてきたため、お隣の毘沙門堂さんをゆっくり散策しました。この時期は世界中から観光客が集まってきて大賑わいです。ようやく赤くなったところなので敷紅葉はまだ先です。どちらかというと「錦」的な世界が広がっていて、これも素敵です。あと数日で全体がより赤くなり、その後敷紅葉が見られるようになります。少しずつ様子をアップできればと思います。◆私が毘沙門さんで遊んでいる間に知人が家に遊びにきていたらしく、また私は携帯電話を携帯しない人なのですれ違ってしまいました。こんなこともありますね。今は家の中に何もないので、リフォームが終わったら来て頂ければと思います。

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│-│-│2024/12/02(月) 09:51

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建築探訪③ ~秩父宮記念公園~

寒さがだんだん厳しくなってきて、起きるのが辛くなってきましたね。◆さて、先週末に行った建築探訪の最後です。御殿場の旧岸邸にほど近いところに、「秩父宮記念公園」というところがあります。秩父宮雍仁親王(ちちぶのみや やすひとしんのう、1902-1953年)は、大正天皇の子どもで昭和天皇を兄にもつ日本の皇族です。彼は若くして結核となり、1941年に療養のため御殿場で生活を送り、ここで終戦を迎えます。妻の勢津子さまがその後も別邸として多少増築して利用していたようですが、1995年に薨去されます。彼女の遺言により、1996年にこの別邸が御殿場市へ遺贈され、その後2003年に秩父宮記念公園として開園することになります。公園の敷地が東京ドームの1.5倍ほどあり、豊かな自然と両陛下が愛された山野草をはじめ四季折々の花々を楽しむことができます。 別邸の母屋は築300年ほどのもので外見は茅葺き作りの純和風ですが、内部はかなり洋風に改修されていて、いまは記念館という位置づけになっています。この建物を見ていて思い出したのが東京都町田市にある武相荘(旧白州次郎・正子邸)です。茅葺きで居間を洋風に改修し、囲炉裏は残すというのはまったく同じ。当時の上流階級の人々の生活が目に浮かぶようです。ちなみに、この土地が寄贈された頃に、整備計画について私が少し提案をしているのですが市の人は皆忘れているでしょうねぇ。秩父宮家の遺品の多くは、皇居内にある「三の丸尚蔵館」へ寄贈されているとのことです。なお、この公園の注目すべきは「つばき園」だと思っています(写真ないけど)。

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│-│-│2024/12/01(日) 11:28

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建築探訪② ~東山・旧岸邸と母~

今朝の新聞で2回目の首相所信表明演説をじっくり読む。「地方創生2.0」「防災庁」「103万円の壁」くらいしか眼を引くところはありません。創生事例とした鹿児島県伊仙町は出生率がメインということも気になります。文化政策はほぼゼロ。多くの表明は対処・対策的なものばかりで、長期展望がないことと本質的課題は棚上げなのはこれまでとかわりありません。でも希望は捨てない。◆さて、建築探訪の2回目です。成城の猪股邸を訪問した際、吉田さんの作品で御殿場にある東山・旧岸邸を再度よく見てみたいと思い、母と一緒に行くことになりました。その時、実は母がこの岸邸で昔(御殿場に移る以前)からお華を生ける手伝いをしていたこと、その際に使うお華を家で育てていた話が出てきました。昔、どこかで華道をしていることは知っていましたが、まさか岸邸だったとは夢にも思わず絶句しました。岸氏の娘さんである岸洋子(後の安倍洋子:安倍晋三氏の母)さんとは会う機会はほとんどなかったようですが、同じ華道の先生の元で習っていた関係性だったという。また母が若かりし頃、この邸宅の女中の間(最後の写真)である3畳部屋の押し入れで休んだことがあったという話も現場で聞きました。押し入れが畳ベットのようになっており、そこで寝られるようになっているそうです(その部分は見学不可)。そんな話を解説ボランティアの方にしていたら、学芸員の人が話を聞きたいということで、一緒に当時の話を聞いた次第です。ちなみに、2008年に卒業した学生が一時この施設の学芸員をしていましたがずいぶん前に辞めており、それ以来同じ御殿場市に居ながら足が遠のいていました。吉田さんの関係から、何かともて不思議な縁を感じた次第です。

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│-│-│2024/11/30(土) 10:14

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建築探訪① ~世田谷・成城の猪股邸~

日に日に周囲が赤く染まり、ほぼ楽園状態になりつつあります。この時期が一番好きです。毎日落葉凄いですが、朝の運動です。◆熱海の前の話になりますが、成城での歯医者(三島歯科といいますが)に行った折、すぐ裏手の猪股邸を訪問しました。2回目ですが、今回はリフォームのこともあり、かなりゆっくり観察。しかも、解説ボランティアの方が丁寧に説明して下さったので、理解がより深まりました。この施設は無料で、運営を「一般社団法人世田谷トラストまちづくり」が行っています。恐らく、指定管理だと思われます。この施設は労務行政研究所の初代所長をされた猪股孟氏の邸宅で、設計は数寄屋建築では初の文化勲章を受けた吉田五十八氏(1894ー1974)です。数寄屋建築ですが、西洋的な要素もあり、セントラルヒーティングも導入されています。吉田氏の作風の特徴として、窓が全開になる居間があったりします(最初の写真)。非常に開放的ですが、戸の収納スペースを特注する必要があり、予算的に無理ですね。茶室は2つあり、客用だけでなく裏側に夫婦二人で愉しむ小さな茶室が面白い。水屋もしっかり作ってあってとても参考になります。東京にいても京都を感じられる空間です。

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│-│-│2024/11/29(金) 09:46

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熱海で「不易流行」を感じる

京都の紅葉はいい感じになり始めています。三分くらいでしょうか。それに併せて家の周りの落葉がすごことになっていますが、仕方ありません。朝の体操と思って清掃しています。また腕いためないように気をつけないと。◆熱海の続きですが、再生商店街の観察をしに行った際、どこも行列ができていましたが、商店街の入口にある「ときわぎ」という立派な店舗には誰もいなかったので入ってみました。羊羹の専門店で、なんと100年以上の歴史があります。建物は戦争で焼けてしまったので1947年のものだそうですが立派です。正面に似たようなお店がありましたが、こちらは親族が勝手に開いた店のようで、京都ではよくある話。こちらのお店で一口羊羹なるものを購入しました。とっても上品かつ甘さも控えめなので、とても美味しかったです。一口サイズなのも嬉しい。最近の若者にはプリンが人気ですが、数十年後にも残っているのはこうした和菓子店なのかも知れません。熱海で「不易流行」を感じた次第です。

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│-│-│2024/11/28(木) 10:25

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